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ヘタリア学園

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第四百十八話  しかも相談してくれる人まで

第四百十八話  しかも相談してくれる人まで
 泣く泣く追加メンバーの座を諦めるしかなかったカナダ。このことをキューバに電話で話します。
「そうか、それは災難やったな」
「そうなんだよ。何でいつもいつも」
「まあここは楽しいことして忘れるんやな」
 キューバはきっぷのいい声でこう言ってくれました。
「どや?今度の休み俺の家に来るか?」
「君の家に?」
「そうや。明るい太陽の下で思いきり遊ぶとええ」
 こうした時本当に彼の明るさときっぷのよさが有り難いです。
「それで明るくなるやろ。来るか?」
「来ていいの?」
「遠慮すんなや。困った時はお互い様や」
「有り難う、そう言ってもらって大分気が晴れたよ」
「アイスも用意しとくからな」
「うんっ」
 こうしてカナダはキューバの家に行って気晴らしをすることになりました。その次の休み。キューバの家に辿り着いてみると。
「手前アメリカ!」
 そのキューバにアメリカと間違えられました。
「何しに来やがった!喧嘩なら何時でも受けて立つで!」
「だから何で皆僕のこと覚えてくれないの!」
 お約束の展開でした。
「このまま誰からも忘れられる人生なんてもう嫌だよ!本当にどうにかならないの!」
「キューバはわかるけれど君誰?」
「だからカナダなんだって熊一さん」
「今度はアストロワンなんだね」
 漫画のキャラクターよりも同居人に覚えてもらっていないカナダでした。幾ら濃い漫画といってもこれはあんまりなことであります。


第四百十八話   完


                                 2008・10・26

 
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