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ドラえもん のび太の転生ロックマンX(若干修正版)

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プロローグ

 
前書き
前のやつ消しちゃったから投稿し直し。 

 
"X"は、より複雑な人間的思考能力を持つ、新しいタイプのロボットである。

しかし、この能力は、非常に危険なものでもある。

もし"X"が、「ロボットは人間を傷つけてはいけない」というロボット工学の原則を 自らの意志で破ったならば、おそらく 何者も彼を止めることはできず、結果は恐しいものとなるだろう。

30年もあれば、彼の安全性をたしかめることは可能である。

しかし、私の命もそう長くはなく、私の研究を託せる者もいない。

それ故 私は、このカプセルに彼を封印する。

このカプセルは、彼の安全性を確かめるまで彼の内部構造を検査してくれるものである。

そのときまで、どうかカプセルを開けないでもらいたい。

"X"は無限の可能性と共に、無限の危険性をも孕んでいる。

私はただ、最良の結果を望むのみである。

20XX年 9月18日 トーマス ライト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

・・・・・・・どこから話すべきだろか。とりあえず自己紹介を使用。

 俺の名前はエックス。

 

イレギュラーという犯罪を起こす・人間に危害を加えるような行為を起こすレプリロイドをレプリロイドが捕縛、破壊する組織「イレギュラーハンター」第17精鋭部隊に所属しているB級ハンターのレプリロイドだ。

っと、ここまで言えばそれがどうしたんだ?というかと思うが実は俺、元は“人間”だったんだ。別世界の。

どうしてこうなったのかは俺の発見者、ケイン博士が再起動する前の話になる。

 

 

 

 

 

 

 
  

 

「のび太くん、せっかくのお正月なんだから外に遊びに行ったら?」

俺・・・いや、僕こと元“野比のび太”は、その日毎年のように正月休みを満喫していたところだった。

両親に新年の挨拶をした後に雑煮を食べ、同居人こと親友であるえっと・・・・・・・ドラえもんともらったお年玉を計算しながらどう使うかの話をし終えて、昼寝をしようと思った矢先のことだった。

「別にいいじゃん。外に出たって寒いんだもん。」

「子供は風の子って言うでしょ?天気もいいんだし、少し動かせば暖かくなるよ。寒がりの僕だって大丈夫なんだよ。」

気遣ってくれるのはいいんだけどせっかくの正月なんだし、家でのんびり過ごしたいのに。

「でもな・・・・・・・・」

「のび太~。ドラちゃ~ん。」

僕がもたもたしていると丁度母に外で遊んできなさいと言われてしまった。

実はというと外に出たがらなかった理由はもう一つある。

 
・・・・恥ずかしい話、僕は運動神経が非常に悪いのだ。

レプリロイドとして生きている今にしてはそれはないだろうと言えるが本当にスポーツがダメだったのだ。

僕の通っていた小学校のクラスメートであり、ガキ大将・・・・もとい悪友である剛田武ことジャイアンには野球の試合負けでよくバットで追い掛け回されたものだ。

最悪なことに外に出た僕たち二人は、早々彼に出くわしてしまった。

「オッスッ、のび太!ドラえもん!あけましておめでとう!!ここで会ったのもなんかの縁だ。近いうちに空き地で俺のリサイタルを開くからお前たちに先着招待券をプレゼントするぜ!」

彼は笑いながら自分で製作したチケットを僕とドラえもんの二人分を渡してきた。

ジャイアンのリサイタルははっきり言って公害といってもいいほどおそろしいものだ。よりによって正月の後にあの恐ろしい歌を聴かなくてはならなくなるとは我ながら運がない。

しかし、逆らったら殴ってくるだろうし、第一怖い。仕方なく僕らは、彼からチケットを受け取った。

 

 

 

「はあ・・・なんでこんなことになったんだろう。」
 
「のび太くん、そんなに気を落とさないで。まだ、時間があるんだから何とかリサイタルを阻止する作戦を考えようよ。」

落ち込んでいる僕にドラえもんは、慰めるように言ってくれていたが僕の頭の中は正月明けの恐ろしいリサイタルのことで一杯だった。もし、ジャイアンが10人いて同時に歌い始めれば日本中の人間が一瞬でのびるほどの威力になると思えるほどだ。いや、最悪な場合、日本列島が沈むかも。そんなリサイタルを聞いている僕たちはある意味超人なのかもしれない。

 

そんなこんなで気分を紛らわすために町の書店で漫画を買おうと思ってきていたが考えすぎて信号を無視したまま、僕は交差点を歩いていってしまった。

「のび太くん、危ない!!」

「えっ?」

ドラえもんの叫ぶ声で気が付いたが時はすでに遅し、僕の眼中には大型トラックが見えていた。



ドン!!

 

身体に強い衝撃を受けた後、僕の意識は吹き飛んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
そして、気が付いた時僕は、何もない真っ白な空間の中で目を覚ました。

「うぅ・・・・・あれ?ここは・・・・・」

「はあぁ~いぃ!!」

「ん?」

聞き覚えのある声を聴いて、後ろを向くと奇妙な格好をしたドラえもんがいた。

「何だドラえもんか。びっくりしたじゃないか。」

「ノンノン、私、ドラえもんじゃなぁ~い!私『神様』!」

言っている意味がよくわからなかった。どうせ悪ふざけで言っているのだろうか。でも、ドラえもんがここにいるっていうことはきっと僕のことを助けてくれたんだよな。

「ふざけないでよドラえもん。こんな変なところに連れて来て。早く帰らないとママが怒るよ。」

「だ・か・ら!私、“ドラ神様”!!ドラえもんじゃないよぉ~!!」

ドラえもん?は、まじめな顔で俺の顔を見ながら言う。ひょっとしたら故障でもしたのだろうか?

「どうしちゃったんだよ?ドラえもん。もしかして、どこかおかしくなったとか・・・・・」

「そうじゃなくて、私、本当に神様ねっ!!この耳見て!あの青タヌキにこんなチャーミーな耳ある!?」

ドラ神様と名乗るドラえもん?は、耳をアピールしながら言う。確かに途中で付け直したわけでもないようだけど。でも、このままじゃ埒が明かない。

僕は彼と話を合わせることにした。

「えっと・・・・・そのドラ神様が僕に何の用ですか?」

「う~んとね~。」

ドラ神様は勿体ぶった様子で渋る。

早くしてくれないかな?

今日は『宇宙ターザン』のお正月スペシャルに『建設巨神イエオン』の劇場版放送が控えているのに。

「あの・・・・・早く話してくれないかな?早くしないと『宇宙ターザン』の放送時間になっちゃうから・・・・・」

「そうそう。チミ・・・・・・・実は死んじゃったの。」

「死んだって・・・またまた冗談言って・・・えっ?」

ドラ神様が言う言葉に俺は思わず愕然とした。

 

死んだ?

いくらなんでも冗談だろ!?

死んだら未来が変わっちゃうじゃないか!?

「そんな!?冗談でしょ!?ドラえもん!?」

「いんや、本当のことだよ。あのトラックに跳ねられて、病院に緊急搬送されてお医者さんの奮闘虚しくご臨終。ご愁傷さまでした。」

「うわぁ~!!嘘だぁ~!!」

僕は、この時泣き出してしまった。

死んだとなれば本来の未来が消える。

しずかちゃんと結婚することも。

未来でセワシ君が生まれなくなることになり、ドラえもんも消える。

つまり、目の前にいるドラ神様はドラえもんとは全くの別人だということが証明されてしまったのだ。 

「ねえ、元の場所に戻してよぉ~!神様なんだからできるんでしょ!?ねぇ~!!」

僕は、いつもドラえもんにするように泣きついて彼に頼み込む。
 
「ダメダメ、そんなことしたら規則違反になっちゃう。」

「規則違反って何!?」

「それは神様だけの秘密。」

ドラ神様は、意地悪そうな顔で言うが俺の頭はパニック状態だ。


もしかしてこのまま天国行きか?

天国なら大好きだったおばあちゃんに会えるかもしれないからいいけど。

でも、地獄は勘弁してほしいな。 



っとそう思った矢先、ドラ神様は何やら福引とかでよく見る箱を出す。

「・・・っとは言っても君は本当はこうなるはずなかったからね。神様の慈悲として転生させてしんぜよう。」

「へっ?」

「さあ、このくじ引きを引いて~。この中で君が行く転生先を決めるから。う~ん、僕のお勧めは「インフィニット・スト〇トス」と「ゼ〇の使い〇」「灼眼の〇ャナ」最近なら「鬼〇の刃」がベストかな?後はえっと・・・・」


ごめん。全くわからない。そこはパーマンとかオバQとかバケルくんとかじゃないの、普通。


「あの・・・・・・」

「何?のび太くん。」

「元の世界に戻すという選択肢はないの?」

「NAI☆!」

「・・・・・」

僕は、仕方なくくじの箱に手を突っ込む。

 

せめてかっこよく生きられる世界にしてほしいなぁ。

そして、引いたくじは

 

 

 

 


『ロックマンX』

 

 

 



 

「・・・・・・・『ロックマンX』?」

「あららぁ~、君は実に運がないね。よりによって『ロックマンX』を引いちゃうなんてね。」

俺が知っている限りロックマンXなんて名前は知らない。

少なくともロックマンが限界だ。

少し前、スネ夫が新作ゲームの「ロックマン2」を見せてくれた(とは言ってもジャイアンはやらせてくれたのに僕はいつものようにやらせてもらえない)青いヘルメットに青いタイツを履いたロボット・・・って、えぇ!?

「そんなぁ!?嫌だよ!なんで僕があの青タイツのロボットにならなくちゃならないの!?」

「えっ?」

「なんかかっこ悪いし・・・・嫌だぁ~!!転生しなくていいから天国に連れてって~!!」

僕は、再び大パニック状態になった。って、言うか誰だってあの青パンツのロボットに転生するとなれば嫌がるだろう。

「ん~もう、仕方ないなぁ。エックス結構かっこいいのに・・・・」

ドラ神様はポケットからハリセンを出して勢いよく僕の頭を叩きつけた。

「かっ!?」

僕は再び意識を失い、その場でのびる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・ックス

 
・・・・・エックス。


「・・・・・・」
 
知らない声が聞こえて来た。

「エックス。」

誰だろう?

「エックス。」

僕は、ゆっくりと目を開けてみる。

目の前には白衣を着た優しい風貌をした老人の姿があった。

「あな・・・たは?」

「わしはトーマス・ライト。お前の生みの親だよ、エックス。」

「エックス・・・・・・それが僕のな・ま・え・・・・・・」

まだ完成していないのか僕の意識は、再び途切れてしまった。

「エックス。そう、“無限の可能性”を意味する名前だ。お前は新しいタイプのロボットになるんだよ。」

 

 

 

 

 
これが転生した時の最初の出来事だ。

 
 

 
後書き
後の話もちょくちょく修正して出します。 
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