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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第二部~雅、結婚騒動~
仮面ライダージオウ ディロードライドウォッチ編
  EP.EX05 2019:いびつなひずみ

『この本によれば、常磐ソウゴ、彼は魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。アナザーディロードの誕生によって、平成ライダーの歴史が歪に復元されようとしている。そして─おっと!これはまだ、私達さえも知らない話でした。』

“僕の才能を侮辱するなんて。そうだ、こいつでバグスターウイルスの実験をしてやろう。” “世界には、もっといろいろなアイディアを持つ人がいるんだ。お礼に開発中のゲームをプレゼントしよう。” “その他”
「さあ、どれが答えか解りますか?」
「決まっている!人が人を実験の道具にするなんて間違っている!」
ジオウⅡは二番目の選択肢を選んだ。
《Game clear!》
盛大なファンファーレが鳴り響く。

─時代を駆け抜けた、平成仮面ライダー達。全ての力を集め、新たなレジェンドが始まる。祝え!真の王の誕生を!─

「これくらいは簡単に答えられたか。」
ゲンムは言う。
「当たり前だ!人にウイルスを感染させるなんて間違っている!」
ジオウⅡは返す。
「それでは、答えの意味が無い。続きが始まる。」
ゲンムはストーリーを進行させる。
“世界には、もっといろいろなアイディアを持つ人がいるんだ。お礼に開発中のゲームをプレゼントしよう。そして、バグスターウイルスの可能性を確かめるんだ!”
黎斗はプログラミングを始める。
「どうして!?」
「これが本当の歴史。黎斗神は自身の才能と、命の未来を考え、バグスターの安全利用を考えていた。さて、第2ステージだ。」
《Stage select!God mighty nobel start!》
“何を言っているの?”
“そんなことに興味など無い。私が興味あるものは、私自身の才能のみ!”
黎斗はアナザーパラドを収集したバグヴァイザーⅡを取り出す。そして、選択肢が現れる。
“そのアナザーパラドを吸収する。” “バグヴァイザーⅡを使って邪魔者を消し去る。” “その他”
「そんな!どれも間違っている!」
ジオウⅡはその他を選ぼうとする。しかし、
「それでは間違いだ!」
《Kimewaza!Tank!Legacy!DOUBLE CRITICAL FINISH!》
ゲンムはバンバンタンクとタドルレガシーの2本をガシャコンキースラッシャーにセットして必殺技を発動。巨大な戦車と白き勇者はエネルギーの砲撃をジオウⅡとゲイツリバイブに放ち、二人を変身解除にする。
《Gassyuun…》
ゲンムも変身を解除し、ゴッドマイティノベルを終了させる。
「どうして!?」
「本来の歴史では、黎斗神はあのバグスターを体内に取り込んで、神の力を発現し、この世界をゲームと完全にリンクさせます。しかし、黎斗神の因縁の深い宿敵、仮面ライダーレーザーが黎斗神を倒して、世界に一時的な平和が戻るのが、この世界でした。それが、この世界ではめちゃくちゃになっています。あの壇正宗が生きて、黎斗神を道具のようにしか思っていない。いや、それは本来の歴史でも同じか。でも、神は最低限、本来の歴史では生き地獄から解放された。戦いが無くなれば、全てが幸せになるとは思わない方がいい。」
雅は去ってしまう。
「どうしようゲイツ?」
「とにかく、俺達だけで、アナザーディロードを何とかするしかないだろう。」
ソウゴ達は立ち上がり、クジゴジ堂に戻る。
「ソウゴ、あの仮面ライダーとアナザーライダーは何?」
ソウゴに味方する未来人、ツクヨミはソウゴに質問する。
「なんでも、こことは別の時間軸から来たライダーと、その力をもったアナザーライダーなんだって。」
「どういうこと?」
「俺もよくわからない。ツクヨミ、この水土ミヤビって人のこと、調べられる?」
「できないわけじゃないけど…」
「頼まれてくれないかな?俺は仮面ライダーの方の雅を追いかけるから。」
ソウゴはツクヨミに調査を頼み、クジゴジ堂から出て行く。

その頃、
「世界は何故、こうも醜く壊れてしまうのでしょうか。」
鴻上生体研究所の所長、真木清人は宗教画を見ながら呟く。すると、
「…そうでした。良き終末を。」
真木は何かを思い出し、行動を開始する。

「ソウゴに知らせないと!」
ツクヨミは調べたことを伝える為に外へ出て探している。すると、一人の男性にぶつかってしまう。
「すみません!」
ツクヨミは謝る。すると、
「こちらこそ、よそ見していました。ごめんなさい。もしよければ、僕の方で髪、切ってあげましょうか?一応、プロの美容師だからさ。しっかりサービスしてあげるよ。」
その青年、滝川空は名刺を渡す。
「ありがとう。好意に甘えるわ。」
空はツクヨミを自身の個人サロンに連れて行く。
「でも本当にただでいいんですか?」
「大丈夫、一人くらいならなんとかなるから。それにしても、君の髪はとても綺麗だ。」
空は鋏を取り出す。
「あ、ありがとう。」
「いえ、本当に綺麗ですよ。あの人みたいに…」
「あの人?」
「僕は昔、君みたいな人と付き合っていたんだ。だけどね、彼女は僕に嘘をついていたんだ。」
「そう、それはつらかったですね。」
「つらかった?何を言っているの?」
空は鋏を捨てる。
「えっ?」
「裏切ったのは…捨てたのは…僕の方だ!」
空はファントム、グレムリンに変身する。
「アナザーライダー!?」
ツクヨミはライダーのことは知っているが、怪人のことは殆ど調べていないため、ファントムを初めて見て困惑する。
「君にも消えてもらうよ。」
グレムリンは双剣、ラプチャーを取り出す。
「そこまでだ!」
そこにミヤビが現れる。
「逃げてください!」
ミヤビはツクヨミを逃がす。
「何をしているの!?」
「グレムリン、何故この時代にお前がいる!?お前は確か晴人さんが!」
「だから、僕はソラだって!それから晴人って誰?」
「なるほど、晴人さんと出会っていないから、野放しになっていたのか。」
“アナザーライド…”
「変身!」
“ディロード!”
ミヤビはアナザーディロードに変身する。
「あいつは、アナザーディロード!?」
隠れていたツクヨミは驚く。
「あいつの速度を考えると…」
“アナザーライド…”
「雷纏!」
アナザーディロードは雷纏態に変身し、グレムリンと高速戦を行う。
「ソラ、お前は本来この時間にいてはいけない。俺の手で倒す!電刃衝(ボルテックダガーショット)!」
アナザーディロード雷纏態は雷のエネルギー弾を放ち、グレムリンの足止めをする。
「これで終わりだ!エターナルサンダーソード!」
アナザーディロードは7本のボルテックダガーショットを放ち、それらはグレムリンを追尾。グレムリンに突き刺さると、雷のエネルギーをグレムリンに流し込みながら爆発し、グレムリンを撃破する。
「何故だ?何故怪人達がこの時代に蘇っているんだ?」
アナザーディロードは去ってしまう。
「とにかく、ソウゴに連絡しないと!」
ツクヨミはソウゴに連絡をする。

「私が、美しき終末を与え、貴方を完成させてあげます。」
真木は恐竜グリードに変身し、屑ヤミーを召喚して町を破壊する。
「真木博士まで、蘇っているか。変身!」
“ディロード!”
ミヤビはアナザーディロードに変身して恐竜グリードと交戦する。
「ミヤビ君ですか。何故私の邪魔をするのです。君も、この世界の醜い人々に絶望しているはずです。」
「それでも、弱く戦えない人だっている!そんな人達を守る為に、俺は戦っている!」
“アナザーライド…”
「ゲンム!」
アナザーディロードはアナザーゲンムに変身し、口から毒の霧を噴出して屑ヤミーを撃破し、そのまま恐竜グリードを攻撃。恐竜グリードは麻痺してしまう。
「これでトドメだ!」
アナザーゲンムは自身の分身を出現させ、恐竜グリードに纏わり付かせると、それを爆発させる。
「再び、私が完成するのですね…」
恐竜グリードは爆発を受けて撃破される。

アナザーディロードが怪人達と戦っている頃、ソウゴとゲイツは雅と合流していた。
「雅、そろそろ教えてよ。ディロードって一体何なの?」
ソウゴは雅に言う。
「わかりました。僕が歩んだ400年、その一部を、見せてあげます。」
“ディロード!”
雅はディロードライドウォッチを起動させる。すると、ソウゴ達は光に包まれた。

『雅なら、僕の言っていることがわかるはずだ。今いる美鳥が西園さんじゃなくて、あの木陰で本を読んでいた、美魚さんが、本当の西園さんだって。』
『ああ。俺も自分の記憶がしっかり残っているからわかる。今いるのは西園美魚の幻影、美鳥だ。』
『リトルバスターズ!』の世界で、美魚のことで悩む理樹に雅は助言する。すると、世界は崩れ始める。
「どうなっている!?」
ゲイツは驚く。
「これは、僕が旅を初めてから31年目のことだった。この世界は、9人の子供達で、困難を乗り越えなければ、世界が終わってしまう世界。だけど、当時の僕は、自分の手で全てを幸せな未来にしようと躍起になっていて、物事の本質が見抜けなかった。だから、この世界は崩壊してしまった。さて、次の歴史だ。」
雅が話すと、場面は変わる。
『ハルヒさん、キョンさん、このカードに願いを込めてください!集え、世界の願い!」』
雅は『涼宮ハルヒの憂鬱』の世界でワールドホープのカードを完成させてディロードライバーにスキャンするが、世界は崩壊を始める。
「懐かしいな。これは今から280年前の出来事だ。僕だって、失敗と後悔まみれの人生だった。だけど、それがあるから今がある。」
『皆さんのおかげで我が国家、次元保護国は平常に国家機能しております。特に、物質の提供を行って下さった日本、そして米国には感謝だけでは、語れません。現在は物価も安定せずにいる為、国内需要で留めておりますが、まずは後進国として進ませていただきます。』
場面は、次元保護国の建国3か月のパレードに変わる。
「僕は7年前、世界を救い、複数の世界が融合した統合国家、次元保護国を建国し、その代表になった。」
「じゃあ、王様になったってこと!?」
ソウゴは興奮する。
「わかりやすく言うと、そうだね。」
「すごい。名前だけじゃなくて、本物の王様だったなんて。」
「もっとも、新しく生まれた僕達の世界を救う為に、僕はそんな地位を捨てたけれどね。」
『凪風雅、国家反逆罪の容疑であなたを逮捕します。』
『リンディさん、どういうことですか!?』
『彼に対する指名手配は取り消されていません。これは順当な判断です。』
『そんな…』
『それでは行きますよ。』
場面は、逮捕される雅に変わる。
「どうして!?雅は世界を救ったんだろ?」
「確かに救った。だが、その方法に問題しかなかった。僕はみんなを救う為に、みんなを倒してライダーカードに閉じ込めた。それは、国民を傷つけた行為だ。たとえ世界を救うためでも、世の中は結果だけをみる。出所してからも、国民からは石をぶつけられた。」
「待て。よく死刑にならなかったな。」
「それは、素晴らしい弁護士が味方になってくれましたので。仮面ライダーゾルダ、北岡秀一先生です。」
「ゲイツ、ゾルダってライダー知っている?」
「ゾルダ、確か龍騎と戦ったライダーだったか?」
「ゲイツ君、間違っていません。北岡先生は本来、無罪放免にしようとしていましたが、僕は罪を償いたくて拒否しました。」
「どうして?」
「人を傷つけた奴が英雄として祭りあげられ、何をしても許されるなんて、子供達に思わせたくなかった。まあまあ、それも叶わなかったけれど。さて、そろそろ戻るか。」
雅はライドウォッチの起動を解除する。
to be continued.
次回、仮面ライダージオウ
「帰って下さい!」
「雅は、全部知っていたの!?」
「僕の役目は、世界の歴史を守ること。」
「祝え!」
「今、外史と正史が結びつきし瞬間だ!」
次回『2019:カメンライドタイム』 
 

 
後書き
新カード紹介
涼宮ハルヒの憂鬱(ワールドホープ):ハルヒの世界のワールドホープ。調和のとれていないタイミングで発動したため、効果は不明。 
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