新ヘタリア学園
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第四百七十一話 暗黒時代を支えた人
第四百七十一話 暗黒時代を支えた人
大阪はそのお話を聞いてがっくりときました。
「頑張ってくれた人でしたわ」
「ああ、キーオさんか」
フランスが大阪に応えます。
「ムッシュさんの二期目最後のシーズンから入った人だったな」
「あの時阪神暗黒時代でして」
「物凄かったよな」
「打線全然打たんで」
しかも前半は投手陣も不調でした。
「その中で孤軍奮闘してきましたし」
「ずっと投げ続けてくれたんだよな」
「若しあの人がおらんかったら」
それこそというのです。
「阪神はもっと酷かったです」
「百敗するとか言われてたんだよな」
「そうならんかったのもあの人のお陰です」
「そう思うとだよな」
「ご冥福を祈ります」
「そうしないとな」
フランスも同意でした。
「それでシーズンが開幕したらな」
「あの人の分も頑張らんと」
いけないとです、大阪は決意しました。あの口髭も何があっても忘れられないとも思いながらのことでした。
第四百七十一話 完
2020・5・4
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