戦姫絶唱シンフォギア 陽だまりは押し掛け女房
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第一話 手のかかる若芽
前書き
初描き、初投稿で不安いっぱいの第一話。
色々と未熟な部分もありますがご容赦ください。
現在日時、月曜日AM7:30……。
「……ら……きて……!」
眠い……とにかく眠い……。
昨日の夜、午前1時までス○ロボをしたのが効いたらしい……。
「……っと?!……る?!」
もう今日は遅刻でいいかなぁ……。
1日ぐらい後でも取り戻せるだろうし……。
「……ら、……刻するよ!」
……おやすみぃ……zzz……。
「もう……、いい加減に………起きなさぁぁぁい!」
パカーン!
「……いっ……でぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「わぁ!?未来!?やりすぎ!」
……前言撤回する……否、させられた。
俺の頭を煎餅の缶の蓋で引っ叩きやがったコイツは小日向未来。んで、それにツッコミを入れてるのが立花響。
この俺、東雲一樹の幼馴染というか、腐れ縁というか……、まぁ、そんな間柄の二人だ。
「おぉ……いってぇ……。
何も殴る事ねぇだろ……」
「こうでもしないと起きないでしょ!
早く顔洗って寝癖直して!遅刻しちゃうよ!」
「あ〜、はいはい、分かったから寝起きにそんな大声出すな。頭に響く」
ったく、朝から人の頭ぶっ叩きやがって……。
コブ出来たらどうすんだよ……。
「ほら、朝ごはん作ってあげたから早く食べちゃって!」
「分かったから急かすなよ……」
やれやれ……毎朝毎朝ようやってくれるよ……。
〜〜〜〜〜〜
未「どう?美味しい?」
朝食をとっている最中、未来が料理の出来について尋ねてきた。
「うん、美味い」
「そう、ふふっ良かった♪」
素直に答えると未来は嬉しそうに笑った。
この笑顔はいつまでたっても変わらんな〜……。
響がよく陽だまりと喩えるのが分かる気がする……。
ふぁ……駄目だ……眠い……。
「一樹君?大丈夫?」
一「ん……?あぁ……、大丈夫だ……」
眠気に負けそうになり、大きなあくびをすると響が心配してきた。そんなに眠たそうか?俺?
「まだ寝惚けてるの?また夜更かししてたんでしょ……」
未来がジト目でこっちを見てくる。
「ま……まぁ……、ほんのちょっと……な……」
「もう……、だからいつも遅刻ギリギリになるんでしょ?」
「しょうがねぇだろ。ゲームがめちゃくちゃ良いところでやめるタイミングがなかったんだから」
「気持ちは分かるけど……そんな事ばっかりじゃ、身体壊しちゃうよ?」
「だからゴメンて……」
何も言い返せんグヌヌ……。
「まったくもう……響も一樹君も手がかかるんだから……」
「すまん……」
「あれ?なんで私にも飛び火してるの?」
「事実だろ……」
コイツもコイツで手がかかるから間違ってはない。
「え……?一樹君?なんか遠回しに私の事ディスってない?」
「気のせいじゃね?」
「気のせいでしょ?」
向こうも同意見らしい。
「ちょっ、未来まで……ひどい!」
響がむくれている。流石に言い過ぎたか?
「おっとと、悪い悪い。言いすぎた」
「……」プクー
ありゃりゃ、これは完全にヘソ曲げちまったな。
「ほれ、これでも食って機嫌直せ」
とりあえず朝食のおかずの卵焼きを一つ差し出す。この程度ならコイツはなんか食わせれば機嫌直ると思うし。
「え!?いいの!?やったぁ!」
本当に直った。
子供かよ……。
「う〜ん……、美味しい〜。やっぱり未来の料理は最高だよ!」
うん、それは同感だ。
確かに未来の料理は美味い。正直言って、毎日でも飽きないと思う。
「褒めても何も出ないよ」
「んな気持ちはさらさら無ぇよ」
タダでここまでしてもらっておいてこれ以上の物を求めるほど俺は腐ってはいない。
「未来は絶対にいいお嫁さんになれるよ〜」
「ちょっと響……、私にはそんなのまだ……」
確かにコイツならいい旦那見つけられるだろうな……。
料理上手だし。見た目も可愛いほうだと思うし……。
やっぱり少しは寂しくなるのだろうか?
「うん……?……あぁぁぁぁ!」
「うおっ!?どうした急に!?」
考え込んでいると、響が突然大声を出した。
ビックリさせんなよ……。
「未来!一樹君!大変!もう8時過ぎてる!」
「え?あぁっ!」
「げぇっ!?マジだ!」
やべぇ!すっかり話し込んでたらもうこんな時間かよ!三人揃って遅刻とか笑えねぇぞオイ!
「二人とも!走るよ!」
「チクショウ!朝っぱらから全力疾走かよ!」
「ま、待って!置いてかないでぇ!」
結局、こうなるのかよぉ!
これで遅刻したら、俺、叩かれ損じゃねぇか!?
「ほら!急ぐ!」
「分かった!分かったから!」
「二人とも待ってよぉ!」
果たして三人は時間までに登校できたのだろうか……。
後書き
てな訳で第一話終了です。
正直めちゃくちゃ不安です……。
ついでにオリキャラの紹介を下記に載せておきます。
・東雲一樹(しののめいつき)
リディアン近場の高校に通う響と未来の幼馴染。
性格は「いざというときに頼りになるけどアホ」
未来曰く、「響とは別ベクトルで放っておけない。」
響達の通学路沿いにある安アパートから通学している。
朝が非常に弱く、いつも未来に起こされている。
(合鍵は両親が渡した。)
料理を始めとした家事が苦手で、食事はもっぱらインスタントや冷凍食品ばかり。
その為、休日などには未来が家に行き、家事の世話を焼いている。最早夫婦。(お互いに無自覚。)
※命名主の錬糖術師ヒロさん、本当にありがとうございました。
長くなったのでこの辺で。
次回はいつになるか分かりませんが、その時はよろしくお願いします。
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