さすがお兄様な個性を持っていたけどキモい仮面のチートボスにやられた話
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プロローグ
最強と聞いて何を思い浮かべようか?
FateのAUO? ワンパンマンのサイタマ?みんな知ってるアンパンマンにドラえもん?
この世界には最強と言える二次元のキャラクターがめちゃくちゃ多い。最近では、ドラゴンボールのウィスっていう話がある。
だが、俺は並みいる最強キャラの中でこの人を、いや、この人を推したい!
「さすおに」でお馴染み!
スーパーシスコンなお兄様!
「魔法科高校の劣等生」の主人公!
司波達也だ!
ルックスもクールで、声もイケボ。さらに着痩せする細マッチョで運動神経抜群。
普通の魔法が使えない?それが、どうした!?こっちには原作最強能力がある!
そう、『分解』と『再成』がな!
物質ならどんなものも『分解』にどんなものも完璧に直す『再成』。
『再生』じゃない『再成』だから!(重要)
こんなチート能力があって最強でないはずがない!これにパネェ目にスゲェ頭の良さ、ヤベェ体術使い(小並感)。確かに、他の最強キャラに比べると見劣りする点があるかもしれない。でも、いろいろ集めた最強よりも最強の2つの能力を使う方が格好いいと思った。異論はもちろんあるはずだ。実際、俺だってアニメと劇場版とLost Zeroと原作を少ししか読んでないにわかだ。
でも、お兄様はめちゃくちゃかっこよくて憧れた。
で、いつの間にか俺は、死んだ。どうやって死んだかは思い出せない。だけど気付いたら「司波達也」そっくりになっていて同じく「分解」と「再成」が使えた。
転生した先は、団地暮らしの夫婦、父はリーマン、母は専業主婦だ。普通の家庭環境で生活に不自由はしていない。原作のように四葉とかのヤバい一族の生まれだったらさすがに耐えられないだろうと思っていたので良かった。
だが、この家族には重大な問題が存在した。それは俺にとっては司波達也の存在を危うくするほどのものが。
そう、それは・・・・・・・・妹がいないことだ!
3歳の頃、我が家は父、母、俺の三人家族。俺は上にも下にも兄弟姉妹のいない一人っ子。これは、俺にとって非常に不味い事態だった。
なぜって?それはもちろん、妹がいなければ『さすおに』出来ないじゃないか!!
『さすおに』ができない司波達也なんてそんなの司波達也じゃない!!
故に、俺はさっそく行動を始めた。
『さすおに』となるためにはまずそれ相応の能力を兼ね備えている必要がある。実のところ、体術や知識といったものは既に身についていたため後は強靭な肉体づくりやら勉学に励むやら『分解』と『再生』を使いこなせるようになるよう訓練を始めた。
原作の司波達也は、他の魔法が使えるようにする代わりに感情が欠落してしまっていたが俺は他の魔法がまったくもって使えないが感情表現が苦手だ。
そのためか、周りからは不気味がられたこともあったため両親には苦労を掛けてしまった。
妹である深雪がいない以上、原作の「深雪への感情」という部分もないため、傍から見たら枯れている人間だった。
そんな俺を育ててくれたことには感謝しかなかった。といっても感情表現が乏しいことにしているからストレートに「ありがとう」くらいしか言えないのだ。
問題は、他の魔法が使えない以上それを補うために身体能力を向上させるしかなかった。
だから、体の成長に支障がでないくらいに鍛え、格闘技とかも習い事でやらせてもらった。
更に、近くに最適な練習場があった。家の近くにある海林公園。そこは不法投棄によるゴミでめちゃくちゃだった。だが、『分解』と『再成』の練習に好都合だった。
それに汚いことで有名なため、あまり人も立ち寄らない。俺は、毎日通い自分磨きに勤しんだ。
そう、すべては『さすおに』のため。
「おめでとうございます。達也君は個性因子が活性化、つまり、個性が発現しています」
・・・・・・は?
病院の診察室で眼鏡をかけ白衣を着た医師と母、そして、俺。
ある日、いつもの通り海林公園で訓練に励んでいた。『再成』と『分解』の練習をしていたら・・・・・・・・・・
『達也・・・・・・? あなた、何してるの・・・・・?』
いつまでも帰らない俺を心配してか母が探しに来たのだ。それも『分解』と『再成』二つ同時にしている間に、
そのまま練習がばれてしまいそのまま病院に連れてかれた。
それはそうだろう。いつまでも帰らない息子が何をしているかといえば、触らずにものを消したり、直したりしていたのだから、
俺はどんなことを言われても知らぬ存じずで通すつもりだった。実際、うちの母親は日頃の家事で疲れている。きっと医者も「過労でしょう」くらいしか言わないと思った。
病院に来てすぐに検査をする事になった。それも血液検査やレントゲン、CTスキャンなどもやらされた。なぜ、ここまでされるのかわからなかったがきっと母があまりにも血相を変えた顔をしていたので色々受けさせるよう頼んだろう。
医者の言ったことの意味が分からなかった。
「特に異常はありませんでしたよ。きっと過労で見間違えたのでしょう」というはずだ。それがどういうことだ?
個性因子? 個性? 発現? いままでずっとどうやって「さすおに」するかだけに思考のほとんどを回していたため頭がついていかなかった。
「・・・・・しかし、奥さん。失礼ですが、あなたは第4世代でしたね。個性の方は?」
「え、ええ・・・・私は物を吸い寄せることができます。夫は火を噴きます。それが何か?」
「ふむ・・・・・そうですか・・・・・」
医者が少し黙り込む。何かイレギュラーなことが起きたのだろうか。ついでに、俺はイレギュラー続きで会話を聞いて情報収集に努めている。
「普通、4歳児までに両親のどちらかの個性、もしくは、両方の個性に近いものが発現するのですが達也君の場合は違う。旦那さんとも奥さんとも個性が似ていない個性。聞くからに物体に何らかの変化をもたらすタイプのものが発現した」
「じ、じゃあ、もしかして達也は・・・・・?」
そうだ。この医者の話が本当だとすれば俺はこの家族の本当の息子じゃないことになる。『個性』というものが遺伝するのであれば俺の力『分解』と『再成』は親からの遺伝ということになる。
「ご安心ください。申し訳ありませんが、前に奥さんと旦那さんがうちで採血したものが残っていまして、個性を特定するためにDNAを調べさせていただきました所、間違いなく達也君はあなた方のお子さんです」
「突然変異の個性を発現させたか、もしくは、旦那さんか奥さんの家に似ている個性の持ち主の方が過去にいて先祖返りをした可能性があります。どちらにしても、個性自体いまだにわからないことか多い突然変異の産物ですから深刻に考えないで下さい。」
診察が終わり、帰宅中に母は俺に対して泣きながら謝ってきた。きっと俺と同じように血のつながりを疑ったのだろう。感情をあまり表さないことや個性が似ていないことなど不気味な息子だ。
仕方のないことだ。俺は心配させてしまったことを謝り、気にしてないことも伝えた。
俺のために涙を流している母に対して申し訳ないと思った。
その後、家に帰ってきた父に『個性』のことを打ち明けた。父は『個性』が発現したことに喜んでいた。似ていないことは気にしていないらしい。母の話では父は火を噴く『個性』を、母は物を引き寄せる『個性』の持ち主らしい。俺自身、二人が能力を使うのを見たことがなかった。
いや、多分、周りを気にせず『さすおに』めざして猪突猛進していたからだろうか。
まぁ、テレビで頻繁にド派手なアクション映画の戦闘シーンがニュースで紹介されていたがあれは映画じゃなくて『個性』によるものだったのだろう。
しかし、『個性』、『ヒーロー』・・・・・どこかで聞いたような気がする。
それから少し経った後、俺が5歳の頃だ。
新しく家族が増えると両親から聞いた。
ついに、・・・・・ついにこの時が・・・・・・!!
『さすおに』のために必要な存在、そう、『妹』の存在だ。
司波深雪は同年齢の妹だったが、生まれ変わってすでに5年の月日がたち兄妹がいない時点で同年齢は諦めていた。
しかし、ついに俺を兄と呼ぶ家族は誕生する。
これで最低条件は満たされた。後は、『さすおに』のために自分を磨き続けるのみ!
最高に、「ハイ!」ってやつだああああああははははははははッー!!
6歳の頃、『弟』が生まれた。
え、『妹』じゃないの!?
今まで『さすおに』するためにずっと頑張ってきたのにまさかの『妹』じゃなくて『弟』!?
これじゃ『さすがはお兄様です』じゃなくて、『さすがだぜ!兄貴!』になっちまうだろう!
ウワアァァァァァァァァァァァ!!
って思っていたけど・・・・・・・
『この子が、あなたの弟よ』
その日、俺は出産後、初めて母の病室に父と訪れた。
ベッドの上で入院着を身に纏い、その腕に新しい命を抱えながら愛おしそうに見る母は言った。
妹じゃないことは知っていた。だから、血を分けた家族でも愛せないだろうと思った。
だが、俺は初めて『弟』を見た時、心の中にあった空白が埋まった感じがした。
この子のためなら俺は全てを投げ出していい。
この子のためにどんなことでもしよう。
この子の行く末を見守りたい。
この子に誇られる兄になりたい。
この子に、・・・・・・『さすが、お兄ちゃん!』って言われたい!!
結果として、俺の『さすおに』への情熱は消えることはなかった。というより、もはやフルスロットル状態だった。
それからも、俺は鍛え続けた。弟に誇れる兄になるために『さすおに』するために!
だが、俺には問題があった。友達がいない。
小学生になるとみんな休み時間や昼休みになれば、仲のいい友達とともに遊んだり楽しく話をしていた。だが、俺はいつも一人。感情表現ができない俺は、いつも一人。
ぶっちゃけ、小学生にしてボッチ。
まだ、「枯れている」なんて言われなかったがそれでも変人扱い。休み時間は読書。昼休みは図書室に入り浸り、すべて読みほしてしまえば放課後には町の図書館もしくは海林公園に直行していた。
最終的にはとある学者の研究論文を図書館で借りたり自分でコピーして読んでたりしていた。
一日の流れとしては、起床→筋トレ→朝食→登校(休み時間・昼休みは読書)→図書館or海林公園→帰宅→夕食→勉強→入浴→勉強→就寝。
『さすおに』のためと全ての時間をできる限り訓練や知識を蓄えることに集中していた。もちろん学業は、決して疎かにしなかった。小学生ですでに中学、高校の範囲は予習していた。
そんなこともしていたせいで友だちと呼べる人間は少なかった。
そんな学校生活を過ごしていた時、俺によく話しかける人間がいた。それも、女子。
赤毛混じりの白髪のそのメガネっ子は、俺とは違い友達も多くクラスの中心的な存在、陽キャラだった。
そんな陽キャラな彼女がなぜ俺に話し掛けるようになったかと言えば少し前に理科室での実験で二人一組になってからだ。
その後、彼女は時折、俺と話すようになった。
それから少し経った後、彼女の父親をフルボッコにした。
クラスメートの父親をリンチしたなんてイかれていると思うがこれには理由がある。
『弟』が、『ヒーロー』を目指していたからだ。
ヒーロー、この世界の職業の一つ。災害現場での救助活動や犯罪行為を行う敵、ヴィランに対して『個性』を行使することが許される存在。
その活躍はまさに英雄、ヒーローと言える。
子供たちがなりたい職業ではぶっちぎりのトップ。俺はといえば愛しのマイブラザーに手を出すゴミどもをぶちのめすのに個性なんて使わないから個性使用許可はいらないし他の奴らがどうなろうとどうでもいい。
現代はヒーロー飽和社会だからヒーローなんて腐るほどいる。
俺としては弟が、家族が幸せならそれでいい。
しかし、弟は『ヒーロー』に憧れた。
正確に言うのであれば平和の象徴、オールマイトにだ。
No.1ヒーロー オールマイト。
彼はこの社会での真の『ヒーロー』だ。
どんな悪にも屈せず、勝利する。
絶望を希望に変え、多くの人間を救ってきた男。
弟はそんな男に憧れた。毎日、俺はパソコンでオールマイトのデビュー動画を見せるようねだられオールマイトのコスチュームを模した子供服を着た弟とオールマイトごっこをして遊んだ。
ヴィラン役はいつも俺だが、それでよかった。
『ボクも個性が出たらオールマイトみたいなヒーローになりたいな!』
そんな中、弟は現実を知った。
『諦めた方がいいね』
母に連れられ俺も病院に行った。そこで告げられた現実。
曰く、弟は個性を持たない旧世代、『無個性』でありこれから個性が発現することがないという。確かに弟のことを試しに見てみようとした時、今まであった人間とは違う何かがあるのはわかったがそれが無個性ということを示していたことを初めて知った。
その日の夜はお通夜状態。弟は一人パソコンでいつも見ているオールマイトのデビュー動画を狂ったように巻き戻しと再生を繰り返していた。
そして、俺を見ながらヒーローになれるか訊いてきた。
だから言った。
『お前は最高のヒーローになれる』
それからというもの、俺は『個性』について調べるようになった。人がなぜ、超常の力を手に入れたのか?どうやって事象を変化できるのか?
『個性』の謎を解けば、弟に個性を与えられるのではと思った。
その過程でプロヒーローやヴィランについても調べた。
個性を頻繁に使う彼らは個性が強力になる。出来なかったことができるようになる。
中でも興味が沸いたのはオールマイトだった。
彼のパーソナルデータを役所のPCをハッキングして見たところ彼の個性は親による遺伝ではなく突然変異の類いだった。それも、彼は中学生まで無個性だった。高校入学前に個性が発現なんて調べた限り前列がない。それこそ彼が第一号だった。
だから、調べる必要があった。
個性の後天的な発現がこれからも増える事例なのか?
それとも彼のみ特別なのか?
もしくは、誰かに個性を発現されたか?
何れにしても興味深い人物だった。
で、ついでに二位について調べた。
彼自身はそこまで特別じゃない。
鍛練と経験などによって今の地位に上り詰めたと言っていい。
だが、オールマイトに比べれば見劣りしてしまう。実際、人気もオールマイトが断然上。
弟はヒーローヲタクだから聞いてみると色々話してくれたしめちゃくちゃ興奮していた。
けど、俺にはわかる。
オールマイトの話の時の方がもっと興奮している!!
で、そのうちその万年NO.2が眼鏡っ子の父親であることが発覚した。興味はあったが、流石に女子に「家に連れてけ」なんて、言えないしそんなのドン引きされると思った。
そしたら、なんとその眼鏡っ子が学校を休んだのだ。まぁ、それぐらいは普通なんだけど先生に「お前、アイツと仲いいから今日のプリント持っていてくれ」なんて頼まれた。拒否しようとしたが先生はすぐにどこかに行ってしまいプリントを彼女に渡しに行く破目になった。
もちろん眼鏡っ子の家なんて知らないので『精霊の眼』で本人特定してから行ったら無茶苦茶でかい武家屋敷だった。
えっ、なにこの豪邸。ヒーローって儲かるらしいけどヤバすぎでしょ!こりゃ、人気な職業ナンバーワンだわ。と思いながら、インターフォンを押す。出てきたのは眼鏡っ子だった。風邪で休んだにしては声が普通だなと思いながら、プリントを渡して帰ろうとする。
家から出てきた眼鏡っ子はなぜかひどく怯えていた。
今にも泣きそうで体が震えていた。俺が何かあったか聞いても「何もない」「早く帰って」しか言わない。
仕方ないから、失礼だけど家の中を『精霊の眼』で視させてもらった。
結論から言って、道場みたいなところで万年NO.2が男の子を殴っていた。腹パンしていた。男の子は苦しそうに這いつくばって泣いていた。
これは、警察と児童相談所案件ですね~。と思いケータイ取り出して通報しようとした。
しかし、思ってしまった。
もし、NO.2とはいえヒーローが子供を虐待しているのがばれたら『弟』はどう思うだろう?
やはり、悲しむだろうか?
そして、自分から助けに行こうとしない俺をどう思うか?
誰かが助けを求めているのに自分自身で助けに行こうとしない俺をどう思うか?
『お兄ちゃん・・・・・・最低』
そんなのは嫌だああああああああ!!
だから、俺は彼女の家に乗り込んだ。
もちろん万年NO.2は『誰だ、キサマ!』とかギャアギャアわめいているので言ってやった。
通りすがりの弟だけのヒーローだこのヤロー!
で、なんで紅白饅頭の子供を虐待しているか聞いても答えないし、止めようともしないから。ちょーっと、挑発したら逆切れ。
殴りかかってきたので分解で能力を消して、あとはボコ殴りにしました。
個性と分解について調べているうちにそういう使い方が出来るようになっていた。
もちろん男の子の傷は治してあげたし、這いつくばってるおっさんの傷もついでに治してやった。
目を覚ましたおっさんに訴えたら虐待のことばらすぞって念を押していったから裁判沙汰にはならなかった。
帰ったら、『再成』衝撃で二日三日寝こんで休日無駄にしたけど。
それから眼鏡っ子はやけに親しげに話しにくるし、朝とか起こしに来るし、いつの間にか家でご飯作ってるしなんか様子が変だった。
まあ、眼鏡っ子が連れてきた彼女の弟、紅白饅頭君がマイブラザーと仲良くなってくれたのは良かった。
その後も色々あった。そのまま眼鏡っ子と同じ中学に行き、高校はどっかの普通科に行く予定だったのにあの万年二番親父が勝手に倍率がヤバすぎる高校に出願を変更させやがった。それを知ったのが受験三日前。他の高校に変えることはできず中卒も厳しいから行く破目になった。
無事に合格してまたボッチ生活か~と思えばなんと眼鏡っ子がいた。違う科だけど。知り合いがいたから良かったし少し友人が増えた。
職業体験とかでNO.1の事務所に行かされたりその元相棒の科学者の下でアルバイトしたり、秘密を知ったり、そこから色々研究したり、ヒーロー名をシルバーにしたり、弟をヒーローにする方法を見つけたり、大学生活で眼鏡っ子とお金ないからルームシェアすることになったりした。
そして今、
「やぁ、シルバー。会いたかったよ・・・・・」
キモい仮面をしたラスボスみたい奴に殺されかけています。
お腹から血が出て止まらないし、周りは火の海で息も苦しいし、もう力は実験に使ってあげちゃったし。
こりゃ、また死にますわ。
「シルバー、僕は初め、君の個性にとても興味があった。けど今は違う。君という存在に興味がある!君の発明は素晴らしい。それが弟のために作ったのならなおさらだ。弟思いである僕たちはきっと気が合うはずだ・・・・・。どうだい、僕たちの仲間にならないかい?」
俺はノンケじゃあ!違うやつにしろ!
「そうかい、とても残念だよ」
そう言って変態はこっちに手をかざす。そこにどんどんヤバすぎるエネルギーが集まってくるのが分かった。
「本当に残念だよ、シルバー。いや、・・・・・緑谷達也くん。君ならきっと素晴らしい魔王になれると思ったのに」
その言葉を最後に俺はまた死んだ。でも、まぁ、弟の願いを叶えられるならそれでいいや。
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