| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ロックマンZXO~破壊神のロックマン~

作者:setuna
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
< 前ページ 目次
 

ロックマンZX
  プロローグ

 
前書き
ロックマンZXではやっぱりヴァン編が薄いなと感じてしまう。

ヴァン自体は王道主人公で好きなんだけども

 

 
科学技術の発達した未来世界。

人間と、人間が作り出した機械生命体“レプリロイド”の、長きに渡る戦争から数百年……。

復興した世界は人々(人間とレプリロイド)が暮らす安全地帯“インナー”と、メカニロイドや野生化したレプリロイド“イレギュラー”の出没する危険地帯“アウター”とに分断されていた。

アウターの遺跡から発掘された技術を保有する巨大企業“セルパン・カンパニー”。

人々はその恩恵を受けながら、都市中心部で平和に暮らしていた。

そして、運命の物語に二人の少年と少女が巻き込まれる一年前、少しでも運命が違っていたら…。

「あーもう!!後少しでインナーなのにバイクが動かなくなるなんて!!」

「元々古いのを使い回してたし。修理に使うパーツだってジャンク屋で買った安物だからなぁ。先輩も自分のバイクを見て、そろそろ“新しいのにした方が良いかもな”って言ってたし…どうせならもっと早く考えて欲しかったよな…」

インナー付近のアウターの森で壊れたバイクを押しながら青い制服を着た十代前半くらいのショートカットの少女が同じ制服を着た少年に動かなくなったバイクに愚痴をこぼしていた。

少年も仕方ないと思いつつも、新しいバイクを仕入れるのを渋っていた自分達の先輩に恨み言を胸中で呟いていた。

「本当よねヴァン…ジルウェって貧乏性って言うか…」

「流石に仕事中に十回も壊れたって知ったら、先輩も新しいのを調達してくれるって。早く帰ろうぜエール……あ…」

「どうしたのヴァン?」

ヴァンの視線の先を追うとインナーの都市中心部に聳え立つ、セルパン・カンパニーのビルが見えた。

「セルパン・カンパニーのビル…ここからでも見えるんだな。」

「うん…あれだけ大きくて…たくさんの警備隊がいるのに…九年前のあの時、アタシ達の家族を守ってくれなかった…」

この二人には一つの共通点があった。

今から九年前のイレギュラーの襲撃を受けた遊園地で家族を失い、共にジルウェと言う先輩に引き取られてジルウェ・エクスプレスと言う合法・非合法問わずの運び屋として働かせてもらっているのだ。

同じ過去を持つ者同士のためか共に行動することが多く、殆ど兄妹同然に育った幼なじみである。

「………帰ろうぜ、遅くなったら先輩が心配するし」

「……うん」

バイクを押して近くのトランスサーバー(転送装置)のある場所に向かおうとした時であった。

「エール!!」

「え!?」

いきなりヴァンに押し倒されたエールは驚くものの、ヴァンのバイクが爆発したことでようやく事態を理解した。

「もしかして…インナーに近い場所にイレギュラーが!?」

エールの言う通り、野生化した人型メカニロイドの“ガレオン”が姿を現した。

「逃げるぞエール!」

エールの手を引いて逃げようとするヴァン。

バイクが壊れているため、自分の足で逃げるしかないからだが、イレギュラーも見つけた標的を逃がすはずがない。

イレギュラーが二人に飛び掛かった時、ヴァンは咄嗟にエールを横に突き飛ばした。

「え…?」

突き飛ばされたエールが見たのはイレギュラーに飛び掛かられ、崖から落下していくヴァンの姿であった。

咄嗟に手を伸ばしたが、最早手遅れであった。

「嘘…ヴァン…」

顔色を真っ青にしてヴァンが落下した崖から身を乗り出したが、ここは下までかなりの高さがある。

体勢も変えられない状態で落ちたら生きている可能性は低い。

「嫌…そんなの嫌…っ!」

急いで下に降りてヴァンを捜すものの、姿は見つからず、ジルウェに通信を入れてジルウェ・エクスプレスのメンバー全員でヴァンを捜索するものの、痕跡すら見つからない状況にエールは母親を喪った過去の記憶が蘇って号泣した。

「エール…」

腰にまで届く金髪の眼鏡をかけたレプリロイドの青年が悲痛な表情でエールの背を撫でた。

「ジルウェ…」

「大丈夫だ…ヴァンは生きている。あいつを信じろ」

後輩の無事を祈りながらジルウェはエールを励ましつつ、足を動かした。

そしてある地下遺跡。

そこでヴァンは頭から血を流して倒れていた。

ヴァンが落ちた場所は地盤が脆く、先に激突したイレギュラーの爆発によって穴が開き、そこから現在いる地下遺跡に落ちたのだ。

光が差さないことから穴は埋まってしまったようで、このままではヴァンは出血多量で死んでしまう可能性が高かったが、近くに浮かぶ禍々しい輝きを放つ石がゆっくりと気絶しているヴァンに近付いていく。

石がヴァンに触れた瞬間にヴァンの体は光に包まれた。 
 

 
後書き
この話ではヴァンはモデルXの適合者ではありますが、モデルXで変身はしません。

一日か二日置きに投稿します 
< 前ページ 目次
ページ上へ戻る
ツイートする
 

感想を書く

この話の感想を書きましょう!




 
 
全て感想を見る:感想一覧