| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ヘタリア大帝国

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

TURN37 マレー解放その五

「ではだ。我々もだ」
「正面から戦われますか」
「戦力は半分だ。普通に戦えばな」
「正面から戦うと敗れますね」
「そうなる。間違いなくな」
「しかしですね」
「敵の艦隊は旧式なものばかりだ。エイリス軍の中ではだ」
 東郷は敵の艦隊の艦種も見ていた。よくて第二世代のものだ。
「さて、それに対して我々はだ」
「はい、確かに癖はありますが」
「魚は第四世代に匹敵する強さがある。正面から戦っても勝てる」
「ではこのままですね」
「正面から戦いそして勝つ」
 東郷は日本軍の作戦を述べた。
「わかったな、ではまずは小魚を出そう」
「了解です」
 小魚が出される。そしてだった。
 その小魚達がエイリスの艦載機を退けそのうえでエイリス艦隊の襲い掛かる。東郷は呆気なく退けられたエイリスの艦載機を見て言った。
「何かな」
「はい、艦載機の質がですね」
「相変わらず悪いな」
「シーファイアにソードフィッシュですが」
「どれも大した戦力ではないな」
「はい、我々の小魚の敵ではありません」
 秋山はこう東郷に答える。
「予想以上に順調に敵艦隊への攻撃に取り掛かれますね」
「ああ。では次はだ」
「海亀がいる艦隊を前に出しましょう」 
 秋山は東郷に進言した。
「それで敵のビームを集中させて防ぎ」
 そうしてだった。
「こちらから反撃を加えましょう」
「とはいっても敵よりもこちらの方が索敵能力は高いからな」
「はい、攻撃はこちらが先になりますね」
「そうする。ではだ」
 既に照準はセットしており後はビームの射程に入るだけだった。そしてそのエイリス艦隊が射程に入ったその時にだった。
 東郷はその瞬間に全軍に命じた。
「撃て!」
「撃て!」 
 攻撃が復唱されて日本軍から一斉にビームが放たれる。そのビーム達がエイリス艦隊を貫き次々と炎に変えていく。
 次々に脱出ポッドが出て行き戦場を離脱していく。しかしエイリス軍も負けていない。
 ビームを放つ。司令官が選んだ攻撃目標は。
「あの敵の前にいるだ」
「亀のいる艦隊ですね」
「二つあるがあの艦隊を重点的に攻撃する」
 こう幕僚に話す。
「そうするぞ」
「了解です。では」
 幕僚も頷く。これによりエイリス軍の作戦は決まった。即座にだ。
 エイリス軍は攻撃を加える。その海亀のいる艦隊達に。だが、だった。
 ビームはあえなく無効化される。その艦隊をそれぞれ率いる南雲とパンダは笑いながらこう話した。
「まんまと乗ってくれたね」
「そうだね。海亀はバリア艦と同じ力があるけれど」
「エイリス軍はそのことを知らなかったみたいだね」
「こちらの読みは成功だね」
「ああ。向こうさんのビームはかなり防いだよ」
 南雲は楽しげな笑みで述べる。
「さて、じゃあ後は」
「ミサイル、そして鉄鋼弾だね」
「派手にやるか。次の小魚の攻撃までに敵の数を半分位にしておくか」
 南雲はビームを無効化されて驚くエイリス艦隊に対して突っ込む。それにパンダの艦隊も続く。その後に日本軍の主力が続く。
 日本軍は進みながらミサイルを放つ。そしてだった。
 いよいよだ。日本軍の得意とする攻撃に取り掛かるのだった。東郷は余裕の笑みで秋山に対して述べた。
「やるか」
「はい、鉄鋼弾ですね」
「接近しそのうえで決める」
「そうしましょう。どうやらエイリス軍の旧式艦は」
「ビームへの防御は考えられているがな」
 それでもだとだ。東郷は指摘した。
 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧