ヘタリア大帝国
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TURN36 タイの提案その八
「もう立ち去るべきです」
「そうだね。それじゃあね」
「はい、それでは」
イギリス妹と共にだ。マリーは議会を後にした。議会ではまだ誰もが喚いていた。それを延々と続けるだけになっていた。
マリーとイギリス妹は王宮に入りセーラとイギリス、それにエルザにだ。こう話したのである。
「もうね。議会はどうにもならないわ」
「機能不全に陥っています」
「だから日本の環太平洋経済圏と植民地の独立についてはね」
「ここでお話するしかありません」
「そうですか。議会はどうにもならないですか」
セーラは女王の執務用の席に座ったうえで曇った顔で述べた。
「この事態に」
「うん、残念だけれどね」
「どうしようもないです」
「ではです」
セーラはここで言った。
「議会はこのままにしておいてです」
「放置するの?」
「騒いでいるだけなら何ともありません」
だからそうするとだ。セーラはマリーに答えた。
「とりあえずはそれでいいです」
「姉様がそう言うならいいけれど」
「はい、問題はここで話し合いましょう」
王室でだ。エイリスにとって未曾有の国難にあたるというのだ。
「それしかありませんので」
「そうだな。正直なところな」
どうかとだ。セーラjの左脇に立つイギリスが言ってきた。右隣にはエルザがいる。
「この状況は参ったな」
「はい、その通りです」
セーラはイギリスの言葉にも難しい顔になる。
「日本の宣言により各植民地の民の独立運動が激化しているそうですね」
「マレーでもベトナムでもな」
「インドもですね」
「このままじゃ日本に協力する奴がどんどん出て来るぜ」
イギリスはセーラにこの危険を話した。
「実際にマレーは相当やばいな」
「そうなのですか」
「ネルソンさんが率いる艦隊はマレーには間に合わない」
イギリスはエイリスにとってよくないことを話した。
「だからな。あそこの艦隊の奮闘を祈るしかないな」
「若しマレーまで失うと四国も間違いなく失います」
「ベトナム位しかな。東南アジアとオセアニアの植民地は維持できないな」
「しかも悪いことにな」
さらにだとだ。イギリスは苦い顔でさらに言う。
「ガメリカと中帝国は植民地の独立を承認するって言ったからな」
「そのことも問題ですね」
「あいつ等の考えはわかっていたさ」
イギリスとて馬鹿ではない。ガメリカと中帝国がエイリスの植民地を全て独立させて環太平洋経済圏に組み入れる考えなのはわかっていた。
「植民地を独立させたかったのはな」
「はい、そうですね」
「で、それでな」
さらにだとだ。イギリスはうんざりとした感じの顔になってさらに話す。
「連合の身内の承認だからな」
「認めないといけませんね」
「このまま。日本が殖民地を独立させていけば」
「我々はそれだけ植民地を永遠jに失っていきます」
「ネルソンさんなら大丈夫だろうけれどな」
「少なくとも日本を止めない限りは」
「俺達は植民地を永遠に失ってな」
イギリスが言うとだ。セーラも述べた。
「その国力や兵力も喪失します」
「だよな。それだけドクツとの戦いもやばくなるからな」
「ドクツは今は動きがないけれどね」
エルザがここで言った。
「ただ。戦争を止めた訳ではないわよ」
「ソビエト侵攻ですね」
「その準備にかかっているわね」
「そうですね。情報部から話を聞いています」
セーラは情報部と関わりのあるイギリス妹を見ながら母に話す。
「ソビエトを倒しその力をそのまま手に入れると」
「そうなったらまずいわよ」
「ドクツの国力はエイリスを凌駕しますね」
「そうなるわ。そうなれば危ういわよ」
「はい、l本当に」
その通りだとだ。セーラも暗い顔で答える。
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