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仮面ライダーディロード~MASKED RIDER DELOAD~

作者:紡ぐ風
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第二部~雅、結婚騒動~
仮面ライダージオウ ディロードライドウォッチ編
  EP.EX02 2019:ふたつのセカイ

『この本によれば、常磐ソウゴ、彼は魔王にして時の王者、オーマジオウとなる未来が待っていた。我々とは異なる世界からやってきたと自称する青年、凪風雅こと仮面ライダーディロード。そしてそれと対をなす存在であるアナザーディロードが現れる。ディロードは自身の力でアナザーディロードを倒すが、時間が巻き戻り、我々は再び凪風雅と─おっと!これはまだ、私達さえも知らない話でした。』

「……ん…フェイト、おはよう…」
時は2019年6月3日。原っぱの真ん中で、雅が目を覚ます。
「あれ?おかしい。昨日はフェイトと一緒に寝ていたはず。もしかして、僕達の世界とは別の世界で異変が起きて、誰かが時空間転送を行ったのか?」
雅は辺りを見渡すが、何も無いため遠くに見える市街地に向かった。

─時代を駆け抜けた、平成仮面ライダー達。全ての力を集め、新たなレジェンドが始まる。祝え!真の王の誕生を!─

雅は市街地を捜索している。
「見た所、何か特別な世界には見えないな。」
雅が広場を見る。すると、
「助けてくれ!」
男性の悲鳴が聞こえる。
「あっちか!」
雅は走って広場に向かう。
「そこだな!」
雅は人だかりを見つけ、たどり着く。すると、
「いいぞ!」
「頑張れ!」
「負けるな!」
様々な人々の応援が聞こえる。
「一体、どうなっているんだ?」
雅は人の中を縫って進み、その中心部に行くと、アナザーディロードが、如何にもがらの悪そうな男性を殴っていた。
「ありがとうございます!」
その様子を見て一人の少年が感謝の言葉を述べていた。
「あれ?この光景、何処かで─」
雅は頭を抱える。すると、雅の脳内にアナザーディロードとの戦いの記憶が過る。
「─そうか!思い出した。もう、こんなことを28回も繰り返していることを。そうなると、ディロードに変身してはいけないか。生身でアナザーディロードを抑えないと。皆さん、ここは危険です!早く避難して下さい!」
雅は自分が何故『仮面ライダージオウ』の世界にいるのか思い出し、人だかりを解散させる。
「大丈夫ですか!逃げて下さい!」
青年は殴られていた男性に言う。
「おい!なんでミヤビが二人いるんだよ!わけわかんねえよ!」
男性は怯えながら逃げて行く。
「そういうことか。ディロードの歴史がこの世界に無いから、あいつも生きているのか。」
雅はアナザーディロードを前に構える。
「どうしてあいつを逃がした!あいつを野放しにしたら、また被害が拡大する。」
「だとしても、お前が暴れることを止めないといけない。それが僕の使命でもある。」
雅はアナザーディロードの攻撃を避け続ける。すると、そこにソウゴ、ゲイツ、そしてウォズの3人がやってくる。
「ねぇ、あれってどういうこと?」
ソウゴはウォズに質問する。
「いや、私にも何が起きているか解らない。」
ウォズはソウゴの質問に答える。
「未知のアナザーライダーか。ジオウ、ウォズ、気をつけろ。」
ゲイツは言う。
「とにかく逃げて!」
ソウゴは雅を逃がそうとする。しかし、
「それには及びません。」
雅はディロードライバーを装着し、ディロードに変身する。
「もしかして、仮面ライダー?」
「はい。僕は仮面ライダーディロード。今はあの怪人、アナザーディロードを追っています。」
「仮面ライダーディロード?とにかく俺達に協力してくれるなら、いける気がする!」
ソウゴ達も変身する。
「後から集団で襲ってくるなんて。」
“アナザーライド…”
「アマゾンネオ!」
アナザーディロードはアナザーアマゾンネオに変身する。
「ウォッチ無しで別のアナザーライダーに変身しただと!?」
ゲイツは驚く。
「あれはディロードと同じ変身能力。相手がアマゾンネオなら、ここはこれだ。」
【CHANGE RIDE-NEO AMAZONS DRIVER VERSION NEW OMEGA-】
「アマゾン!」
〔ニュー・オ・メ・ガ…〕
ディロードはディロードライバーをネオアマゾンズドライバーに変えて仮面ライダーアマゾンニューオメガに変身する。
「なんでお前がディロードに変身しているんだ!?ディロードは俺だ!」
アナザーアマゾンネオはニューオメガを殴ろうとするが、ニューオメガはニューオメガソードを展開してそれを防ぐ。
「何を言っている。仮面ライダーディロードは僕だ。」
ニューオメガはニューオメガソードを使ってアナザーアマゾンネオの腕を切り落とすが、それはすぐに再生し、アナザーアマゾンネオはアナザーディロードに戻る。
“アナザーライド…”
「雷纏!」
アナザーディロードは雷纏態に変身し、撤退する。
「逃げられたか…」
雅は変身を解除する。
「ねえ、あんた、事情を知っているんでしょ?詳しく教えて。」
ソウゴ達も変身を解除し、ソウゴは雅に話しかける。
「あの怪人はアナザーディロード。この僕、仮面ライダーディロードの力を持つ怪人で、ソウゴさん達の力ではウォッチの停止も行えませんでした。そして、僕が倒すと…」
「倒すと?」
「特定の時間に時間が巻き戻ってしまっています。」
「なんだと?」
「ゲイツさん、落ち着いて下さい。アナザーディロードで一番厄介な能力はこれで、時間の干渉を受けない僕ですらこの能力の効果を受けていました。」
雅はアナザーディロードについて説明している。すると、
「ねえ、アナザーディロードには二つの数字が書いてあったけど、雅がそのディロードになったのって624年?それとも603年?」
「いいえ、僕がディロードになったのは2012年です。勿論、あの数字の意味は見当がつきます。あれはきっと、僕がディロードになった6月24日。そして、今日を意味する6月3日を表しています。」
「どういうこと?」
「おそらく、この世界に存在しないディロードを維持する為に6月24日の、そしてアナザーディロードの誕生を意味する6月3日が印されているのだと思います。」
「なるほど。それじゃ、ウォッチを渡してよ。俺がディロードの力でアナザーディロードを倒すからさ。」
ソウゴは雅の説明を聞き、ディロードのライドウォッチを渡してもらうように言う。
「悪いですが、これを渡すわけには行きません。」
雅はディロードライドウォッチを見せながら言う。
「なんで?」
「ディロードの力は危険だ。僕が管理しないと、どんな被害が起きるかわからない。」
「大丈夫。ウォッチには力しか宿っていないから。」
ソウゴはそう言い雅からディロードライドウォッチをもぎ取る。
「危ない!」
雅は咄嗟に伏せるが、何も起きず、
「あれ?ウォッチが雅の所に戻っている!」
ソウゴが手に取ったディロードライドウォッチは雅の手にあった。
「どうやら、完全に力をコピーしているわけではないのか。ソウゴ君、君はなんて危険なことをしてくれたんだ!誰も死ななかったからよかったものを。」
雅はソウゴに言う。
「えっ?もしかして、ディロードって誰かを殺す力があるの?」
「ディロードは正しい者以外が使用目的で触れれば、半径200メートル範囲の生物を爆破性のリアクティブアーマーで殲滅しながら使用者の基に戻る。もしディロードのウォッチにその力も宿っていたら、君の迂闊な行動の所為で多くの人が死に、土地は荒廃していた。少しは未知の力の危険性を考えるといい。」
雅は説明する。すると、
「本当にそうか?本当は自分がディロードになれなくなるのが嫌で、渡したくないだけではないのか?」
ゲイツが雅に言う。
「なれなくなる、というより、ディロードの歴史が完全に失われたくないだけだ。」
「なら話は早い。俺と戦え。俺が勝てば、そのウォッチを渡してもらう。アナザーライダーを倒すにはウォッチの力が必要だ!」
「…解りました。納得させる必要がありますね。」
雅とゲイツはドライバーを装着する。
【CHANGE RIDE-GASHATT GEAR DUAL-】
〔KNOCK OUT FIGHTER! ♪the strongest fist! round1…〕
雅はディロードドライバーをガシャットギアデュアルに変え、ノックアウトファイターを起動させる。
「「変身!」」
〔DUAL UP! The Expressions Hit!KNOCK OUT FIGHTER! 〕
雅は仮面ライダーパラドクス ファイターゲーマー レベル50に、ゲイツはゲイツリバイブ剛烈に変身する。
「ハァッ!」
パラドクスは地面を殴り、地面から爆炎を放ち、ゲイツリバイブの接近を防ぐ。
「それなら!」
ゲイツリバイブは剛烈から疾風に変わり、高速で近づいてパラドクスを殴り飛ばす。
「ノックアウトファイターでは厳しいか!」
〔PERFECT PUZZLE!〕
「大変身!」
〔DUAL UP!Get the glory in the chain! PERFECT PUZZLE!〕
パラドクスもパズルゲーマー レベル50に変わり、
「ここはこれだな!」
〔発光!高速化!〕
パラドクスは眩しい光を放ちながら高速移動を行い、ゲイツリバイブの視界を遮る。
「そして、こうだ!」
〔風船化!混乱!ギャグ!〕
更に、パラドクスは3つのエナジーアイテムをゲイツリバイブに与える。本来風船化は体を膨らませることで回避能力を上げるエナジーアイテムであるが、高速移動を得意とするゲイツリバイブ疾風にとってはデメリットにしかならず、高速移動が封じられ、混乱状態にされ、口を開けてもギャグを言うことしか出来なくなる。
「これで、終わらせる!」
〔終末!終末!終末!〕
〔KIME WAZA DUAL!PERFECT CRITICAL COMBO!〕
パラドクスは必殺技を発動し、天変地異のフルコースでゲイツリバイブを攻撃し、ゲイツの変身は解除される。
「僕だって、伊達に400年も戦っているわけではないんですよ。」
雅も変身を解除する。すると、
「お前達が、人の歴史を奪う邪悪な存在か。俺がこの手で、傷付けられる人を守り抜く!」
雅と同じ顔の青年が現れ、アナザーディロードウォッチを取り出す。
“アナザーライド…”
「変身!」
“ディロード!”
青年はウォッチを体に埋め込み、アナザーディロードに変身する。
「行こう、みんな!」
ソウゴ達は変身し、アナザーディロードを攻撃し、アナザーディロードは圧されていく。
「これならどうだ!」
“アナザーライド…”
「炎着!」
アナザーディロードは肩装甲が赤紫の肩装甲に変わり、右手に巨大な爪が装着された炎着態に変わり、ウォズを切り裂くと、ウォズの切り裂かれた部分が爆発する。
「行こう、ゲイツ!」
“ライダー!フィニッシュタ~イム!トゥワイズタ~イムブレーク!”
「ああ!」
“フィニッシュタ~イム!疾風!百烈タ~イムバースト!”
ゲイツリバイブの連続キックとジオウⅡのキックがアナザーディロード炎着態に放たれるが、アナザーディロード炎着態は一切のダメージを受けない。そして、アナザーディロード炎着態は巨大な爪から爆破性の高いビームを三発、ジオウⅡをゲイツリバイブ、ウォズギンガファイナリーに放ち、変身を解除させる。
「まさか、あの力はシュテルの力か!?」
ディロードが驚いていると、
「どう?ジオウの力じゃ決して倒すことのできないアナザーライダーは?」
一人の少年が現れる。
「ウール!」
その少年はアナザーライダーを生み出す組織、タイムジャッカーのウールであった。
「スターライトフォームになれない今は分が悪い。皆さん、僕に掴まって下さい。」
ディロードの言葉を聞きソウゴ達はディロードを掴む。
【ATTACK RIDE-WARP-】
ディロードはワープを使って撤退する。
「雅、とにかくウォッチを渡して。あれがないとアナザーディロードを倒せない。」
ソウゴ達の住んでいるクジゴジ堂でソウゴでき雅に言う。しかし、
「ディロードの歴史が消えることの意味を、貴方達は解っていない。これを渡して、ディロードの歴史が完全に消えれば、僕が君達と出会う未来はなくなる。」
「生きていれば、きっと会えるって。」
「生きていれば、の話です。ディロードの歴史が消えれば、2012年6月25日には僕はいない。それが、歴史が消えるという意味だ。」
雅はソウゴに説明を始めた。
to be continued.

次回、仮面ライダージオウ
「ウール、何故あんなアナザーライダーを作った?」
「向かう時間は、2012年6月25日。」
「お前もアナザーライダーなら、ウォッチを渡してもらう。」
「この力は、傷付けられる人を守る為にあるんだ!」
次回『2019:アナザーディロード』 
 

 
後書き
新カード紹介
ガシャットギアデュアル:ディロードライバーをガシャットギアデュアルに変えて、仮面ライダーパラドクスに変身する為のカード。 
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