異世界転移した最強の俺、追放されたSSS級冒険者(美少女)を拾う
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禁忌と呼ばれる魔法
“過去”か“未来”でないと、分からない。
そしてこの世界にはどうやら禁忌と呼ばれる“過去干渉”や“未来干渉”といった魔法がある。
「うん、ルーシーの言葉で分かった。要はこの辺りの裏路地の“過去干渉”だか何だかして“睡眠”魔法の痕跡を探せばいいのか」
「な、なるほど」
ルーシーが頷いて、よしやっちゃえ! そうたきつけられる。
この世界の女神様の許可も出た事だしさあやるかと俺が思っているとキャサリンが焦ったように、
「ユウスケさん、それは駄目です」
「なぜ?」
「この世界の人間には、“禁忌”とされている魔法です」
「あ、じゃあ俺は問題ないな。俺、“異世界人”だし」
「「え?」」
そんな声をあげたのはキャサリンとメサイヤで、エリカは頭を抱えている。
それで俺は早速、この世界の裏路地空間を“過去”のものと“同じ”に使用と考えて、
「じゃあルーシー、ちょっと道の方に出ていて、ここ変化がきずかれないようにしてくれ」
「はいは~い」
ルーシーは道を出て俺達からは見えないおおd歩織の手までで何か魔法を使っている。
これで安心した俺は特殊能力由来の魔法を使う。
正確にはこの辺りの時空間をゆがめて“過去”と“同期”したのだ。
一応大まかな時間は数日前という事でそのあたりにしたが……時間がよく分からない。
子供たちが遊んでいるとすると午後二時くらいだろうか? と思ってとりあえずその時間を、一分を表示時間5秒程度にして早送りをするように様子を見る。
そういえば過去の“睡眠”の痕跡だけではなく、その起こった事象だけを見るならば……。
そこまで考えていた所で、一瞬、子供たちが現れたかと思うと大きな亀裂が走る。
俺はそこで時間を止めた。
同時にこの魔法自体を解析を走らせる、が。
その黒い空間の先の部屋には窓とその先に森が見える。
そこには一人の人物がいた。
正確にはこの裏路地で、先日倒した人物を回収して言ったあの気味の悪い存在だ。
人のような形をしているが黒い布で覆われたその体から見える目は、まっすぐ俺を見て、次にぎょろりと目を動かす。
時間は停止させているはずだった。
だがそれを何らかの形で“認識”したのかもしれない。
俺は即座にその“過去干渉”を切った。
不気味な冷や汗が止まらない。
少しでも落ち着こうと幾度となく息を吸って吐く。
やがてどうにか落ち着いてきたところで魔法が終わったのに気付いたルーシーが、
「どうしたの? ユウスケ」
「過去と繋いで時間を止めたはずなのに……あいつの目が動いた」
「え?」
「俺の魔法に抵抗する何かがあるのか……いずれにしろ、あれと関わるのが危険だと判断して接続を切った」
「あ、うん……ユウスケがそんな危険を感じる脅威……危険すぎるかも」
「ああ。だから、その人物と出来る限り接触しないようにして、救出作業に移ろうと思う」
「どうやって?」
「さっきの敵の魔法を認識したが、この世界の物ではない“力”が作用していたが、それでもこの世界の“何処か”には繋がっているだろう? 遠くに建物の内装も見えたし窓も見えたしな」
そこまで言って俺は大きく息を吐いてから、
「俺はその連れ去った場所を“認識”したから、その場所の探索すればいい。そこの場所に転移をすればいいだけだ。あとはそのアジトをもう引き払っているかどうか……どうしたんだ?」
そこで唖然としたようなエリカとキャサリン、メサイヤを見る。
するとキャサリンが、
「もう全てに関して、何が何だか分からなくなりました」
「あ、はい」
「……とりあえず攫われた子供たちの居場所……正確にはアイトが分かったという事でよろしいでしょうか」
「はい」
「では、そこに向かう準備を始めましょう。救出のお手伝いはしていただけますか?」
「あ、はい」
「ではよろしくお願いします」
そんなすべての理解を放棄したようなキャサリンが、俺にそう告げたのだった。
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