妹なんていなければよかった (紗夜/日菜) 〜 Bad End 〜
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本編
私の居場所
ー 3/3 - 放課後 CiRCLE ー
「遅れてすみません」
「委員会の引き継ぎが長引いてしまいました」
「大丈夫よ」
「みんな揃ったし1曲合わせてみよっか」
「そうですね」
「では先程までみなさんが練習していた曲を…」
…
ー CiRCLE 練習後 ー
「紗夜、少しミスが目立ったわ」
「ええ…すみません……」
「どうしたの?元気ないじゃん」
「いえ、大丈夫です」
「………」
「今日の練習はここまでにしましょう」
「………」
「はい…」
…
ー 練習後 氷川家 紗夜の部屋 ー
今日はあまり練習できなかったわね…
練習に参加できなかった分、取り戻さなければ…
「ライブまで後16日…」
コンコン…
「おねーちゃん、ご飯だよー」
「………」
「今いくわ」
…
「?」
「おねーちゃん、なんか元気ないよ?」
「どうしたの?」
「何でもないわ…」
「……」
「昨日はごめんね」
「やっぱり迷惑だったよね…」
「別に…」
「そのせいで元気がないわけじゃないわ…」
「それならいいんだけど…」
…
日菜に冷たい態度をとった後、毎回思うことがある。
日菜は私と一緒にいて幸せなのか。
私は幸せじゃない。
日菜と比べられるのが嫌だから。
私の居場所を奪われたくないから。
そして
実の妹に冷たく接してしまう私が嫌いだから。
何もかもが嫌だ。
全てが私を拒んでいる。
そんな気がしてしまう。
こんな事を考えている自分も嫌いだ。
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