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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百六十一話 打ち上げの時にその二

「楽だよ」
「何かこれがキリスト教だと」
「滅茶苦茶難しそうだね」
「そうなんだよね」
 これは仏教もだろうか、とはいっても仏教の教えをよく聞くと地獄と極楽に行くことはそれぞれかなり難しくて一番多い次の行き先は人界かと思う。
「あちらは」
「けれどイスラムはね」
「結構楽にだね」
「絶対にしたら駄目なことはしないで」
 それでというのだ。
「イスラムを熱心に信じればね」
「いいんだね」
「一番確実な天国への行き方もあるし」
「ジハードで死ぬことだね」
「もうジハードで死んだら」
 イスラムの聖戦でだ。
「絶対にね」
「天国に行けるね」
「そうだしね」
「意外と楽なんだね」
「イスラムはいい宗教だよ」
 アタクルク君は笑顔で確信して話した。
「とてもね」
「だから何億もの人が信仰してるね」
「そう、そしてトルコでもね」
「トルコはイスラム教の国だしね」
「昔からね、皆イスラムを信仰してるよ」
 僕にお酒、赤ワインを飲みながら話してくれた。
「僕だってそうだし」
「そうだよね」
「ちなみにイスラムで絶対に駄目なのは」
「偶像崇拝とか殺人だね」
「あっ、そういう意味じゃなくて」
「っていうと」
「他の宗教の人はいいけれど」
 それでもというのだ。
「無神論はね」
「絶対に駄目だったね、イスラムは」
「若しムスリムの人に自分は無神論とか言ったら」
 つまりどの宗教も信じていないと言えばだ。
「絶対に信用されないよ」
「何かもうどんな悪いことをしても平気とか」
「そう思われてね」
 そこまで思われてというのだ。
「それでね」
「信じてもらえないんだったね」
「そうだよ、しかし日本のそうした人って」
 所謂無神論の人はというのだ。
「共産主義の影響強くない?」
「まだ強いね」
 共産主義は宗教を否定している、そのせいでだ。
「やっぱりね」
「自分の力だけで全部やっていくとかね」
「そう言う人いるね」
「人間の力なんて小さいよ」
 アタクルク君ははっきりと言い切った。
「アッラーの前ではね」
「もう何でもないっていうんだね」
「そう、本当にちっぽけだから」
 人間の力はというのだ。
「それで自分の力だけでやっていくとか」
「無理だっていうんだ」
「それは世の中を何もわかっていない人の言うことだよ」
 晶かな否定だった、アタクルク君の今言うことは。
「大体日本のそう言う人っておかしいから」
「おかしいっていうと」
「宗教とか階級とか否定するよね」
「だから皇室もね」
「それでも北朝鮮は好きだから」
 アタクルク君もこのことを言ってきた。 
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