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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百六十話 炎を見ながらその十三

「地獄に落ちるよ」
「死んだらね」
「そうなるよ」
 絶対にそうなる、悪事ばかり働いていい思いをしていると。
「新選組の人達は確か靖国にも入ってるから」
「そうなの」
「何でも幕末に日本の為に戦った人達も祀られる様になったそうだから」
 そうした話を聞いた。
「だからね」
「新選組の人達もなのね」
「祀られる様になったんじゃないかな」
「じゃあ余計によね」
「ヤクザ屋さんと違うよ」
 この人達が靖国に入っている筈がない。
「あの人達は」
「そうよね」
「そう、だからね」
 それでだ。
「新選組はね」
「ヤクザ屋さんとは違うわね」
「切った張ったで裏切り裏切られでも」
 そして上下関係が厳しくてもだ。
「武士ではあるから」
「そこはわかっていないと駄目ね」
「そう思うよ、それじゃあ」
「それじゃあ?」
「あと少しでダンス終わるけれど」
 お話しながら踊っている間にかなり進んでいた、キャンプファイアーの火も終わりに近付いている。
「終わったらもうね」
「これで終わりね」
「うん、今夜は学校で休んで」
 そしてだ。
「明日はお休みだよ」
「それじゃあ明日はね」
「ゆっくりしようね」
「そうね、そして今夜は」
「お酒飲んで」
 八条家もグループも八条神社も気前よく出してくれる。
「そしてね」
「打ち上げを喜ぶのね」
「そうしようね」
「それじゃあね」
 詩織さんと楽しくお話しながらダンスの最後の一時を過ごした、僕はこの時詩織さんととんでもないことになるとはこの時思わなかった、ただ楽しく詩織さんとダンスを楽しんでいるだけでずっとこうした関係が続くと思っていた。


第二百六十話   完


                  2019・11・15 
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