ヘタリア大帝国
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TURN34 開戦と共にその五
「そなた達を大きくすることも務めだ」
「それに越したことはないある。では」
「頼むぞ。では昼だ」
昼になると。どうなるかというと。
「食事だ。共に食しよう」
「キャヌホーク提督も呼ぶあるか?」
中国妹は皇帝に彼の名前を出して尋ねた。
「それで四人で食べるあるか?」
「そうだな。確かに同床異夢だが」
だがそれでもだとだ。皇帝は言ってだ。
あらためてだ。二人に述べたのだった。
「友人であることには変わりないからな」
「それではあるな」
「同席ある」
「して祖国子」
皇帝はまた中国に声をかけた。
「軍の編成はどうか」
「順調ある。日本帝国とガメリカ共和国のハワイでの決戦の後は」
「一気に攻めるな」
「力を弱めた日本を攻めるある」
中国はそのことを見ていた。ただ戦いはだというのだ。
そしてだ。こうも言ったのである。
「艦艇も揃ってきているある」
「ガメリカの艦艇だな」
「その通りある。では順調に」
「進める様にな」
皇帝は自身の祖国に話した。
「ではな。食事だ」
「その通りある。ではある」
中国はキャヌホークも交えた皇帝主催の昼食の後で港に向かった。港にはガメリカ製の艦艇が揃っていた。しかも多くの将兵達がそこにはいた。
そしてだった。ここでだった。
その中帝国の将兵達がだ。こう中国に言ってきた。
「よく来られました」
「どうでしょうか。今の我が軍は」
「この状況は」
「そうあるな。かなり整ってきたある」
黄色の、自分のものと同じ軍服姿の彼等にだ。こう返した。
「しかしある。まだまだある」
「不充分ですか」
「これでもまた」
「日本は侮れないある」
中国はその艦隊を見ながらまた話す。
「北京でも南京でも破れているある。油断は禁物ある」
「ならですか」
「これまで以上の軍備が必要ですか」
「そういうことある。それとあるが」
「はい、ソビエトですね」
「あの国ですね」
「あの国は同じ連合国あるが敵ある」
そう認識していたのだ。中国は。
「そのことは忘れてはならないある」
「そうですね。共有主義ですからね」
「リンファ提督も染まっていましたが」
「この戦争の後が大変あるよ」
例え枢軸に勝ってもだ。敵は消えないというのだ。
中国は顔を曇らせて自分の国の将兵達にまた述べた。
「ロシアとだけはずっと馬が合わないあるよ」
「それとイギリスですね」
「あの国とも」
「原始の八国あるがな」
こう言ったところでだ。ふとだった。
将官の一人がだ。中国にあることを尋ねた。そのこととは。
「あの、前から気になっていましたが」
「何あるか?」
「はい、祖国さんは原始の八国のうちの一国ですね」
「言った通りある」
「今の中国に人間が文明を築きそこからでしたね」
「僕は生まれたあるよ」
他の七国もだ。そうだというのだ。
「そうなったある」
「原始の記憶はないのですか」
「生まれる前の記憶なぞなくて当然あるぞ」
「しかしあの日本の犬の頭の神はその前からいたそうですが」
「柴神あるな」
「あの神は日本誕生以前からいたらしいですが」
「人間が最初に出来た時からあるか」
「相当なことを知っていますね」
「それは間違いないあるな」
中国もだ。柴神についてはそう見ていた。
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