八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百五十八話 キャンプファイアーその十二
「言えるんだよ」
「本当にヤクザ屋さんみたいですね」
「あれがサンプルだよ」
「ヤクザ屋さんが」
「いい言葉だよ、ヤクザの言い掛かりって」
この言葉はだ。
「本当に言い掛かりはね」
「何でも言えるものですか」
「それで嘘もね」
これもだ。
「何でも言えるよ、幕末や維新についても」
「維新を悪く言う人もいますね」
「マルクス主義からね」
このイデオロギーがまだ学者さんの世界やマスコミで存在しているみたいだ、もうソ連なんて僕達が生まれる前になくなっているのに。
「そう言うね」
「教科書で出て来る」
「そこから批判するから」
維新を批判する人はだ。
「それも主体思想系みたいだね、今は」
「あの北朝鮮の」
「そう、まああそこの独裁を認めるね」
「そうした考えですね」
「マルクスとか言うけれど」
主体思想もだ。
「あれマルクスと違うから」
「また別の考えですね」
「共産主義に世襲ないから」
このことはマルクス主義の大前提の一つだ、資本家や地主といった特権階級を否定している。そして血筋による貴族もだ。
「それを肯定している時点でね」
「共産主義ではないですね」
「そっちの人だから」
「もうおかしいですね」
「あんな人達よりね」
それこそだ。
「当時に生きていた人達の方がずっと立派だよ」
「ずっとですよね」
「そう思うよ、龍馬さんにしてもね」
「そうですよね」
「伊藤博文さんもね」
「義和さん本当に伊藤博文さんお好きですね」
「伊藤か伊東かわからなくなる時あるけれどね」
この辺り長嶋さんと同じだろうか、この人はご本人も長嶋か長島かわからなくなっていると聞いている。
「それでもね」
「お好きですね」
「有能なだけじゃなくてね」
このことは折り紙付きだ。
「器が大きくて柔軟でね」
「そうした人ですか」
「うん、幕末の人がもう政党政治考えた位だよ」
大日本帝国憲法が出来てだ。
「それに色々な考えも人も受け入れる」
「そうした人だからですか」
「器はかなり大きいよ」
「それで面白い人ですか」
「うん、河豚のお話もあるしね」
今日本で河豚が普通に食べられることにも関係している。
「だからね」
「面白いですか」
「そう思うよ、僕河豚好きだしね」
「美味しいですよね、河豚は」
「毒があるけれど」
このことが確かに問題でもだ。
「それでもね」
「美味しいからですね」
「そう、だからね」
このこともあってだ。
「伊藤博文さん好きなんだ」
「そうですか」
「詩人でもあったしね」
「そのことは意外ですね」
「幕末の人達って普通に詩を詠んでいたよね」
「新選組の人も」
「それで他の人達もね」
伊藤博文さんだけでなくだ。
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