夢幻水滸伝
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第百二十三話 台風の中へその四
「日本の強みの一つやね」
「そや、実際にな」
芥川は綾乃にも答えた。
「日本は星のモンがダントツに多くてな」
「そのこともやね」
「日本の強みやからな」
「その強みをな」
まさにというのだ。
「使うべきやし」
「それでやね」
「あの二十人にしてな」
「誰と闘ってもらうかもやね」
「決めたんや」
その様にしたというのだ。
「それでまずは軍勢は中里に任せて」
「星のモンをやね」
「そや」
その者達をというのだ。
「先に倒してやな」
「それでや」
「ことを進めるんやね」
「星のモンを全員倒してな」
そのうえでというのだ。
「軍勢にな」
「向かってもらうんやな」
「中里にはその二十人以外の星のモンがついてる」
日本のというのだ。
「その連中も軍勢に向かう」
「それ正直有り難いな」
中里は真顔で芥川に答えた。
「星のモンの脅威が戦の時にないことは」
「そやろ」
「若しもや」
「敵の星のモンが自由やとな」
「少なくとも術は全部使えるからな」
「それもこの世界のモンより遥かに強力や」
その使う術がというのだ。
「そこに神具もあるんや」
「まさに戦略兵器やな」
「星のモンは一人一人がそうや」
まさにとだ、芥川は中里に話した。
「それが一人でもおったらな」
「戦にめっちゃ影響するな」
「それでや」
「南洋の星のモンは全員やな」
「動けん様にしてな」
そしてというのだ。
「こっちはな」
「軍勢の戦に向けるんやな」
「残った面子をな」
「そうするんやな」
「これは他の勢力にもしていく」
「相手の切り札を封じつつやな」
「こっちの切り札は使う」
即ち星の者達をというのだ。
「そうして勝つんや」
「それやったら敵の兵の数が多くてもな」
「勝てる、そういうことや」
「奇襲を仕掛けてからやな」
「そうして勝つんや、僕等は」
「そうしたら確かに勝てるね、日本でも」
ここで綾乃がまた言ってきた。
「兵の数がどれだけ少なくても」
「六十万の兵でもな」
「ほんまに勝てるね」
「百万の軍勢も各ミサイル一発で終わる」
芥川はここでは自分達の世界の話を出した。
「こっちの世界でもや」
「星の子が一人おったら十万はあるね」
「特に神星やと百万の兵力に匹敵する」
その強さはというのだ。
「勿論戦の仕方でその戦力は上下する」
「それでやね」
「そや、戦っていくで」
「それで勝つんやね」
「そや、こうしていくと兵の数が少なくてもや」
「日本の勝機もあるんやね」
「そういうことや、これからな」
まさにとだ、芥川はカツ丼のカツととき卵でご飯を食べつつ答えた、丼のつゆが滲みていてそちらの味もご飯を食べさせてくれている。
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