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新ヘタリア学園

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第二百五十八話  ポッペイアの戴冠

第二百五十八話  ポッペイアの戴冠
 そのカウンターテノールの人が歌う作品の一つであるモンテヴェルディさんのポッペイアの戴冠を観てです。
 日本はイタリアにこう言いました。
「悪は勝つ、ですね」
「そうした作品だよね」
「謀略と暗殺に生きて」
「それでハッピーエンドだからね」
「物凄い作品ですね」
「名作中の名作だけれどね」
 何しろ十七世紀の作品ですが今も上演される程です。
「凄いよね」
「凄いといいますか」
 日本はイタリアに言いました。
「ここまであからさまなのは」
「この頃って三十年戦争の後でね」
「欧州も色々複雑でしたね」
「そんな中での作品だったから」
 それでというのです。
「悪が勝つという作品もね」
「普通でしたか」
「ここから勧善懲悪ものが増えていくんだ」
 ただしヴェルディのリゴレットとかは違います、それこそメディチ家みたいなお話が普通にあった時代の作品だったのです。


第二百五十八話   完


               2020・1・18

 
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