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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百五十四話 歌の後でその十五

「飲んでいたよ」
「やっぱりそうなるのね」
「ファンも必死だから」
 死ぬまでに日本一をもう一度観たいという人達さえいた、今は何連覇もしているけれどもう一度と言う人ばかりだ。
「それでね」
「飲むのね」
「神様でも仏様でも」
「悪魔は?」
「悪魔を召喚してかな」
「阪神を助けて欲しいとか」
「そうした人もいたかもね」
 こうテレサさんに答えた。
「やっぱり」
「そうなのね」
「キリスト教徒じゃなくても」
「じゃあ魂売れないんじゃないの?」
「ああ、契約でね」
「だったら意味ないんじゃ」
「実際にいたら」
 その場合についてだ、僕はテレサさんに答えた。
「そうだったかも知れないね」
「それでもそうしようってした人もいたの」
「そうかもね、とにかくね」
 阪神というチームはだ。
「不思議の負けが大きいから」
「悪魔の力も借りようって」
「そう思う人がいたかもね」
「それでこの紅茶を飲んでそれがなくなったら」
「飲む人いたかもね」 
 今の不思議の負けがない状態でもだ。
「やっぱり」
「じゃあそう宣伝したらよかったかもね」
「そうかもね」
 僕は笑って応えた、けれど。
 ここで放送がかかった、するともうそこに放送を聞いた人達が我先にと来た。そこにはまた僕が知っている娘がいた。


第二百五十四話   完


                  2019・10・1 
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