おぢばにおかえり
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第五十六話 卒業式の前その十五
「そうなのよ」
「そんなジンクスがあったの」
「中には天理大学から言われた人もいたらしいわ」
「成績がいいから」
「大教会からね」
「それは凄いわね」
「どういう訳か」
本当にというのです。
「女の子はそうなの、お母さんの代からね」
「その前からかしら」
「そうかも知れないわね。とにかくね」
「うちの大教会は女の子が勉強出来るの」
「そうよ。どういう訳か」
「そんなジンクス遭ったのね」
「男の人も成績いい人いるしね」
そうした人もおられすそうです。
「狭山の教会のね」
「ああ、あそこの」
「息子さんのお一人でね」
そうした方もおられるとのことです。
「天理大学でもトップでね」
「あの人ね」
どなたかわかりました、雅楽が出来てとても背の高い人です。
「わかったわ」
「そう、あの子はね」
「物凄く頭いいのね」
「そうなのよ、まあおみちは頭も大事だけれど」
このことは否定出来なくてもです。
「それ以上にね」
「行動よね」
「それがないと駄目だから」
だからひのきしん、においがけも大事です。頭でわかってお口で何か言うよりもまずは行動とされています。
「そちらをね」
「お勉強よりもよね」
「むしろ頑張ってね」
「わかったわ、大学に入ってもね」
「いさんでいってね」
「そうさせてもらうわね」
「そうしてね。けれどあそこにを二人でくぐったわね」
神殿本部の渡り廊下から黒門を見てお母さんは懐かしい目になって言いました。
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