| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵を表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

夢幻水滸伝

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百十五話 恐怖の正義その十五

「日本等とは戦わない」
「暫く先やな」
「それが女帝陛下、雷帝陛下のお考えだしな」
「ターリアちゃんもそう言うてるしな」
 難波は枢軸の三人目の神星の者の名前も出した。
「僕等は暫くはやな」
「まずは広大な領土の内政を進めてな」
 マリーナがまた話してきた。
「それからやね」
「戦をするのはな」
「ああ、うちは戦には関係ないさかい」 
 内政担当の官僚としてだ、マリーナは難波に話した。
「そっちは自分や五将、双璧の市仕事やろ」
「それはな」
 難波も否定せずに答えた。
「その通りや」
「それで何処を攻めるか」
「女帝さんと雷帝さんは中近東からアラブって考えてるな」
「そっちやな」
「北アフリカ全部とな」
「そうするやろ、うちもその話は知ってるけど」
「それでもやな」
「うちの仕事は戦の後やからな」
 それからというのだ。
「はっきり言って」
「私はほぼすぐにはじまる」
 サーベラーも警官として言ってきた。
「治安の確立は急務だからな」
「戦の直後に警察来るしな」
「そうだ、戦が終わってもだ」
「それで終わりっちゅうかな」
「むしろそこからはじまるからな」
 政、それがというのだ。
「だからだ」
「自分の統括する警察が来るな」
「そういうことだ」
「それでうちの仕事もはじまるんや」
 マリーナがまた言ってきた。
「内政がな」
「それで二人共いつも軍議にも参加してるな」
「そういうことやで」
「私も然りだ」
 チャンダルも言ってきた。
「戦は外交でもあるからな」
「それでやな」
「そうだ、それで戦はだな」
「そやで、するとしたらな」
「今は中近東だな」
「北アフリカ西岸まで突っ切ってな」
 そうしてとだ、難波はまたチャンダルに話した。
「全部領有するで」
「そうするな」
「それでサハラ砂漠以南のアフリカとその上の浮島もな」
「全てだな」
「領有するで」
「そうなるな」
「そや、それも大きな戦になるからな」
 中近東そしてアフリカに進出するならというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧