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夢幻水滸伝

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第百十四話 朝に急変その十

「ほんま頼りになるわ、さっきも言うたけど」
「日本の柱やな」
「大黒柱やで」
「貴方達三人がいて」
 シェリルも言ってきた。
「神星の」
「というか私等あそこまでええ政出来んから」
 綾乃はシェリルに答えた。
「そやから」
「こと政においては」
「太宰君は大黒柱やで」
「戦だけが私達のやることでないから」
「ほんま頼りになるわ」
「だから大黒柱と言うのね」
 シェリルも納得した。
「そういうことね」
「そやで」
「ほんまあいつがおってくれてるから」
 日本の軍師の芥川も言うことだった。
「日本は助かってるわ」
「ほんまやな、というかあいつがおらんかったら」
 中里も日本の軍を司る者として言った。
「日本はここまでなってないわ」
「僕等だけやとな」
「あそこまで的確な政出来んからな」
「この十人で何でも出来るか」
 芥川は真剣な顔で言った。
「それはな」
「答えは出てるな」
「そや、今平城京におる星のモン全員が必要でや」
「太宰もやな」
「そや、全員おってな」
 そうあってというのだ。
「ことを果たせる」
「そして世界を救うとなると」
「星のモン全員が必要や」
 そうなるというのだ。
「ほんまにな」
「そうなるからな」
「僕等十人だけやとな」
「出来ることに限界があるな」
「そや、それに星のモンにな」
 芥川はさらに言った。
「この世界に最初からおるな」
「その人達の力もな」
「必要やさかいな」
「それで太宰もちゃんとな」
「統治システムを整えて」
 そしてなのだ。
「そこにな」
「優れた人材を入れて」
 この世界に最初からいる人達のそれをだ。
「そしてな」
「統治してるんや」
「そういうことやな」
「この世界の人達の力もな」
「あってこそやな」
「何かが出来るし」
「この世界を救うこともやな」
 自分達の究極の目的であるこのこともというのだ。
「果たせるな」
「ほんまにそやな」
「というかな」
 綾乃も言うことだった。
「私等の力って限られてるな」
「所詮な」
「神様やないし」
 神星であってもとだ、綾乃は中里に応えた。
 
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