夢幻水滸伝
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第百十三話 神星同士の会合その十一
「魚介類の鍋もある」
「そっちも色々とな」
「河豚や鱈、鮟鱇よな」
「蟹とかな」
「牡蠣もある」
「猪の鍋もよかったな」
施はぼたん鍋について言及した。
「あれ美味かったわ」
「あの匂いがまたいいわね」
シェリルは施の言うぼたん鍋の話に笑って入った、
「ほんまに」
「そやな」
「豚の鍋もいいわね」
「そやな、あと豚鍋自体もな」
猪でなく、というのだ。
「よかったな」
「そうね、あちらも」
「鶏かてええし」
「今の鴨鍋も」
「日本は鍋もええわ」
こちらの料理もというのだ。
「ほんまにな」
「そやから今日はな」
綾乃は今も飲んでいる、相変わらずのザルぶりを見せている。
「鴨鍋を楽しんで」
「そのうえで」
「飲もうな、あとデザートはな」
綾乃はその話もした。
「今日は水饅頭やで」
「それなのね」
「宴の最後はやっぱり」
「甘いものね」
「日本酒はお菓子には合わんけど」
「この世界の宴はどの国もそうね」
「最後は甘いものやから」
それでというのだ。
「そやからな」
「今日もなのね」
「デザートを食べて」
そうしてというのだ。
「最後まで楽しもうな」
「そやな、楽しく飲んでや」
そしてとだ、中里も飲みつつ話した。
「食おうな」
「いや、鴨はやっぱり美味いな」
羅はその味について言及した。
「鶏とはまた違ったな」
「独特の味わいがあるわ」
「家鴨がな」
「あれは家の鴨やからな」
「鴨を家畜にしたものやろ」
「それで鴨に似た味やったな」
「和食では家鴨は食べんけどな」
それでもとだ、羅は中里に笑って話した。
「中華料理とかではよお使うやろ」
「卵も食うしな」
「ピータンやな」
「あれも美味いな」
「そや、ほんまにな」
「家鴨も美味いな」
「というか日本では食べんでも」
今度はメルヴィルが言った。
「家鴨は結構色々な国で食うで」
「そういえばそやな」
「欧州でも食うしな」
「鴨自体もやな」
「それで家鴨もな」
「ニルスの不思議な旅でもあったな」
中里は子供の頃に読んだ童話を思い出した、少年が小さくなり家の家鴨と共に鴨の群れと共に家鴨に乗って空を飛びつつ旅をする物語だ。
「そうした場面は」
「あの童話で主人公の相棒の家鴨食べられそうになったやろ」
「そうした場面あったな」
「あの場面通りにな」
「欧州でも家鴨食うか」
「あと鳩もな、昔は白鳥とか鶯とか孔雀も食ってた」
そうした種類の鳥達もというのだ。
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