八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百四十七話 恐ろしい病達その一
第二百四十七話 恐ろしい病達
ジューンさんと教室の前で別れた僕は教室の中で幕末に猛威を振るった病気の説明を読んでいった。その病気はというと。
結核に梅毒、そして脚気だった。どの病気についても詳しく書かれていてそれで当時罹っていた人達のことも書かれていた。
それで脚気のところを読んでいるとだった。
水蓮さんが来てそれで僕に言ってきた。
「脚気あるか」
「あっ、水蓮さんも来たんだ」
「私もあるか」
「さっきまでジューンさんと一緒だったんだ」
「ジューンならそっちにいるあるよ」
水蓮さんは離れた場所に二人でいる彼女を指差して話した。
「カップルあるな」
「うん、何でもこの前からね」
「運動会の後であるな」
「僕以外皆知っていたみたいだね」
「私も聞いてたある」
「それで知ってるんだ」
「というか義和は、あるか」
「今日までね」
本当にさっきまでだ。
「知らなかったよ」
「そうだったあるな」
「ジューンさんから言われるまで」
まさにその時までだ。
「知らなかったんだよ」
「そうあるか」
「うん、それでね」
「今は、あるな」
「彼氏と一緒になるっていうから」
待ち合わせをしてだ。
「僕はここでね」
「一人であるな」
「こうして見ているんだ」
「そうあるか、まあ私もある」
「水蓮さんも?」
「あと少ししたらある」
こう僕に言ってきた。
「ここで待ち合わせしているからある」
「ひょっとして」
「私も交際しているあるよ」
僕に笑顔で言ってきた。
「そうしているあるよ」
「そうだったんだ」
「このことも知らなかったあるな」
「初耳だよ」
「そうあるな」
「うん、けれど水蓮さんも」
「今話した通りある」
僕に笑顔で話してくれた。
「私も交際している人いるあるよ」
「そうなんだね」
「ちなみに相手は日本の人ある」
「そうだったんだ」
「そうある、それで少しの間あるが」
「この教室でだね」
「義和と一緒にいさせてもらいたいあるが」
ここで水蓮さんは笑ってこうも言った。
「浮気はしないある」
「うん、それはだね」
「しないある」
このことはきっぱりと言った。
「絶対にある」
「そうなんだね」
「それは断っておくあるよ」
「僕にしても」
「浮気はしないあるな」
「というか相手いないから」
まずはこのことから話した。
「それにね」
「それに?」
「相手がいる人とはね」
「付き合わないあるか」
「親父に言われたよ」
あの女好きの親父にだ。
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