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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生

作者:stk
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返答と試合開始。

「こちらは私立GT学園です。只今、県立大洗女子学園の生徒が学園艦に乗り込み中のため、港を封鎖しています。いましばらくお待ちください。」
私たちが学園艦に乗り込んでいる際に未来が放送をかけていた。
私たちと同い年であるが、私よりは大人に感じた。
「梨華さん、艦に乗ってから話があるので、会議室に来てもらっていいですか?」
「わかりました。ちなみに私だけに話があるんですか?」
「大狩流の継承者である、深雪さん、氷華さんも呼んでます。」
「と言うことは、先程の返事をくれるんですね。」
「そうですね。それでは後程。」
私たちが全員乗り終えて、この艦が出港すると、港の方から大きな音がした。
私が慌てて振り替えると、そこには綺麗な花火と、文字が映っていた。
[決勝戦頑張ってください。]
たったのこれだけであったが、私は猛烈に感動した。
そして私は、その文字が見えなくなるまで、ずっと見ていた。
「梨華、雫さんが呼んでたよ。」
「うん、今から行くよ。」
そうして私は、会議室に向かった。

会議室には、お姉ちゃんに氷華がもう来ていた。
「揃ったので話をさせていただきたいと思います。」
そこにいたのは青葉女学園の生徒会長の雫と桜のお姉さんで、青葉女学園の副生徒会長である雪だった。
「先程の深雪さんの申し出を生徒会メンバーで連絡をとったところ、賛成の案が多かったので、申し出を受けたいと思います。条件付きですが、今までと同じ学校で生活が出来るのでしたら、小さな犠牲だと考えています。」
「私も、奥州流から大狩流への移行に不安はありますが、大狩流に全権を委任することを決めました。」
するとお姉ちゃんが、
「私たちは支援をすると言っただけですが、それに支援校の流派まで変えるつもりはありません。ただ単に、大狩流が主催の大会には強制参加になっただけですよ。いい例としては、福岡にある県立北工業高校は北九州流です。ですので流派を変える必要はありません。」
「いいんですか?」
「これも戦車道の精神です。」
すると生徒会長は少しではあるが、涙を流した。
「二人も異論はないわね。」
「もちろんです。」
「私も異論はないけど、青葉女学園は私たちが主催する大会で一回戦勝てるかな?」
「その点はやってからでないとわかりません。」
「ですが私たちも全力で頑張ります。」
「そうですか。私からはもうありません。」
「話が終わったなら戻っていい?戦車の調整もしたいし。」
「それではこのへんで終わりにしたいと思います。」
みんなが会議室から出ていった。

私たちはその後、必死に練習をした。
去年の反省を踏まえた作戦を作り、黒森峰を倒すために必死だった。
試合前日に、私たちは練習をしないで、戦車の整備にあてた、砲弾は制限されているが、MBT-70の小ミサイル弾は特に規制がないので、一輌につき20弾も用意した。
「明日はついには決勝だ。気を引きしめて行くぞ。」
「「「おおー。」」」
白河は全員が整備終了と共に帰宅をした。

「りかりんいる?」
沙織さんが私の部屋の前に来ていた
私は食べていた焼きそばを手で持ち、玄関に向かった。
「何のよう?結構、疲れてるんだけど。」
「りかりんも一緒に晩御飯どうかなって。」
「もう食べてる。」
梨華は持ってきた焼きそばを沙織に見せた。
「なんで焼きそば?普通はカツでしょう。」
「どうして?」
「それは明日、勝つためだよ。」
「そうですか。とにかくもう食べてますので失礼します。」
ドアを閉めようとすると、
「待って。明日、勝つ気はあるんだよね?」
「もちろん。」
「お互いに頑張ろうね。」
「そうね。大洗勢の健闘を祈るわ。」
そう言ってドアを今度こそ閉めた。

その後、私は知り合い全員に電話をしたところ、みんながカツを食べていることがわかった。

決勝戦の会場には、大洗女子学園、黒森峰女学院の応援団に加えて、白河女子高、北海学園、青葉女学園の人たちもいた。
それに加え、お母様やしほ様、カチューシャ先輩、ノンナ先輩、ケイ先輩、アリサ先輩、ダージリン先輩等がいた。
「両校、隊長、副隊長前へ。」
私はみほと共に前に出た。
「弱小チームだと、あなたでも隊長になれるのね。」
この言葉に頭にきた私は思わず、
「全員、護身銃、撃ち方構え。」
叫んでしまった。
白河女子高、北海学園の生徒は護身銃をエリカに向けた。
「梨華、私は大丈夫だから。」
「そう。撃ち方構えやめ。」
すると全員が護身銃をしまった。
「今日の審判長の蝶野です。よろしく。」
四人が蝶野教官に礼をして、
「両校挨拶。」
少しの沈黙が続いた。
「よろしくお願いします。」
みほの挨拶にあわせて全員が挨拶をした。
私は味方が待つ方に戻ったが、みほは誰かと話をしていた。
「白河女子高、移動開始。」
私は移動を通告した。
ほぼ同時に北海学園も移動を開始した。

「敵が通りそうな森には小ミサイル弾を飛ばし、その森を通れなくしようと思うから。そのついでに何台か叩くからよろしく。」
開始の合図が打ち上げられた。
「パンツァーフォー。」
私の合図とともに全車両が動き出した。
「はやに通信妨害をするように伝えて。」
「了解しました。」
「去年のかりをかえすよ。」
「「「「おー。」」」」
戦意を向上させた。
「こちら6号車。黒森峰らしき車輌を確認しました。その進行方向に森があります。どうしますか?」
「『全車両、小ミサイル弾の発車用意。目標は6号車から報告があった森。』」
私はすぐに小ミサイル弾を使用するように指示した。
「『装填完了次第、撃ってください。』」
すると大量の小ミサイル弾が発車された。
「6号車に状況を報告するように伝えて。」
「はい。」 
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