夢幻水滸伝
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第百十一話 北極と地下世界その六
「だからだ」
「こちらの国力は高くだな」
「敵の国力は低くだ」
「そうあった方がいいな」
「まことにな」
「今太平洋と地下世界はどの勢力も国力増強に務めてるけれど」
愛はこのことについて話した。
「それが後で生きてくるわね」
「統一後でな」
日毬は愛にも答えた。
「そうなる」
「そうよね」
「だから今の流れはいい、それとだが」
日毬は国力の話からだ、愛にさらに話した。
「地下世界の星の者達のことはわかったが」
「そうじゃ、わらわも入れてじゃ」
碧が話した。
「天の星の者四人、地の星の者三人、人の星の者三人のな」
「合わせて十人だな」
「皆おなごじゃけえ」
「そうなっているな」
「わらわと共におる者達はな」
「五人いたな」
「あの者達は地下世界には関わらっておらぬけえ」
そうだというのだ。
「わらわは言うなら助っ人じゃけえな」
「結構押しかけなんですよ、これが」
元春が日葵に碧が何故地下世界の星の者達になっているのかを話した。
「国木田さんは基本冒険者の一団で」
「言うなら風来坊のだな」
「大戦艦に乗って世界各地を飛び回られていますが」
「何かとだな」
「はい、私達のところにもです」
つまり地下世界のことにもというのだ。
「何かあればすぐに来てくれて」
「助けてくれるのだな」
「そうなんです、最初から」
「愛ちゃん達とは友達じゃけえ」
だからだとだ、碧は答えた。
「だからじゃけえ」
「来られるのですね」
「そうじゃ」
こう元春に答えるのだった。
「お返しはいらんしのう」
「冒険で稼がれているからですね」
「そうじゃけえ」
「かくして私達は十人で、なんです」
セーラが日葵に話した、
「地下世界を統一しまして」
「そしてだな」
「治めています」
「十人で広大な領土と二十五億の民を治めているか」
「そうしています」
「大変そうだな」
「大変は大変ですけれど」
今度はリディアが話した。
「何とかやっていけてます」
「内政もだな」
「うちの棟梁これでもしっかりしてますから」
愛を見つつの言葉だった。
「やっていけてますよ」
「そうなのだな」
「皆結構内政も出来てますから」
「それは何よりだな」
「地下世界も日に日によくなってると思います」
「思います、か」
「色々至らへんところもあるでしょうし」
このこともあるからだというのだ。
「そうですから」
「それでか」
「思います、です」
「そう考えてだな」
「今は地下世界の内政してます」
「そういうことだな」
「そして戦にね」
愛がまた言ってきた。
「勝つわよ」
「統一の為のそれにだな」
「ええ、絶対にね」
愛は日毬に笑って話した。
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