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ドラクエ10の小説

作者:zuma
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エテーネ村の話その4

[育みの大地]

俺とリン、シンイはテンスの花を採りに清き水の洞窟へ向かっていた。

リン「ねぇシンイ様?」

シンイ「何ですか?リンさん」

リン「テンスの花って本当に存在するのかな?」

シンイ「さあ......でも、おばあさまが言うのですから、あると思います」

カズマ「でも、テンスの花ってどんな効果があるんだろうな......」

リン「厄災から助かるための花だから、すっごい効果があるんだよ!」

シンイ「.........」

シンイは黙っていた

カズマ「シンイ?」

リン「シンイ様?」

シンイ「カズマさん、リンさん、聞いてください。実はおばあさまはこうおっしゃっていたのです。『村は滅びる。しかしテンスの花があれば助かる。ただ.......」

兄妹「ただ?」

シンイ「生き残れるのはただ一人だ』と」

兄妹「!?」

俺とリンは驚いた顔をした

カズマ「う......嘘だろ......それじゃ、その一人ってのは一体誰なんだ?」

俺はシンイに質問をするがシンイは首を横に振った

シンイ「分かりません」

リン「それ以外の人達は、みんな滅びてしまうの?」

シンイ「それも分かりません.....ですがおばあさまは最悪の事態のことを言っているだけかもしれません。今は滅びを回避できるだろうと言われた以上、その可能性を採りに行くしか.....」

カズマ「そう......だな」

俺達は目を合わせて、北へと歩き出した

[名もなき平原]

シンイ「あ!二人ともあの滝の奥をを見てください!」

シンイが突然、滝の方を指差した。目を凝らしてよく見ると、うっすらと洞窟が見えた

リン「あ!洞窟だ!と言うことはあそこにテンスの花が」

リンは走り出した

カズマ「お、おい待てよリン!」

シンイ「リンさん!待ってください!」

俺とシンイはリンを追いかけようとした。だが!

リン「な、何!?」

何と、近くの岩場が突然動き出したのだ

カズマ「な、何だ!?」

シンイ「!?、カズマさん、リンさん.......気をつけてください。この岩は、普通の岩じゃありません!」

岩は次々と浮き、まとまった集合体となった

ゴーレム「ゴゴォォォォ!!!!」

リン「ま、魔物!?」

シンイ「恐らく.....あの魔物はゴーレムです」

カズマ「ゴーレム?たかが岩がくっ付いただけの木偶の坊じゃねぇか」

リン「そうそう、パパッとやっつけよ!」

リンはゴーレムに向かってピンスティックで攻撃する。しかし

ゴーレム「ゴゴ?」

ゴーレムには全く効かなかった

リン「ちょっ、全然効いてない!?」

シンイ「当たり前ですよ。ゴーレムは岩の魔物。ちょっとの攻撃じゃ、かすり傷にもなりませんよ」

カズマ「シンイ、お前なんでそんなに知ってるんだ?」

シンイ「家の図鑑を見たからです」

カズマ「なるほどね。って感心してる場合じゃねぇ!」

俺は走り出した。なぜなら

リン「あ.....あぁ.......」

ゴーレム「.........」

ゴーレムがリンに攻撃しようとしてるからだ。リンは足がすくみ、動けなかった

ゴーレム「ゴォォォォ!!!!!!!!!」

リン「きゃあ!」

リンは慌てて目を瞑った。そして、ゴーレムの一撃がリンに放たれる瞬間

カズマ「うおおお!!!!」

間一髪俺が間に合い、大剣でガードした

ゴーレム「ゴゴ!?」

リン「お兄ちゃん?」

カズマ「だ、大丈夫か?リン」

リン「うん」

カズマ「よ、良かった。さあ、シンイのところに行っときな。こいつは俺が何とかするから」

リン「気をつけてね、お兄ちゃん」

リンはシンイの所へ走って行った

カズマ「さて、ゴーレムとやら。お前、俺の大切な妹に危害を加えようとしたな。今度は」

俺は大剣を片手で持ち、ゴーレムを指す

カズマ「俺が相手だ」

ゴーレム「ゴゴゴォォォォォォ!!!!!」

ゴーレムは俺に怒る。当然だ、せっかくの獲物を殺すのを俺に邪魔されたからな

ゴーレム「ゴォォォォォ!!!!」

ゴーレムは俺にパンチしてきた。

カズマ「よっと」

俺はそれを避ける

カズマ「さてと、あんまり時間が無いんでな。通させてもらうぜ」

俺は大剣を構えた

カズマ「はぁ!」

俺はそのまま、素早く二回斬りつけた

ゴーレム「ゴ......ゴォ........」

ゴーレムは真っ二つになり、そのままバラバラになった

カズマ「ふう.....」

リン「すっごい!お兄ちゃん。あんな魔物をやっつけるなんて」

シンイ「さぁ、洞窟に行きましょう!」

俺達はゴーレムの残骸を後にして、洞窟の中に入った
 
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