八条学園騒動記
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第五百三十四話 宇宙の旅その三
「その様にするのじゃ」
「そうなんだね」
「しかも店で料理の口が合わないとな」
その時はというと。
「化学調味料使ってるだの言って暴れる」
「立派な営業妨害だよな」
「他のお客さんにも迷惑だね」
ライゾウもタロも顔を顰めさせ向かい合って話す。
「そんなことしたら」
「そうだよな」
「お客さんに注意されてもこんな味で満足するとか舌がおかしいとか言うのじゃ」
「おかしいのはお前の品性だろ」
「態度もね」
「もう人の店で飯食うなよ」
「立派な犯罪じゃないかな」
二匹は顔を顰めさせて話した。
「そんなことまでしたら」
「流石にな」
「そう思うな、それでこの記者はミスター炎上と呼ばれておる」
「炎上ねえ」
「それだけネットで叩かれてるんだね」
何故そうした仇名を拝領したか、すぐにわかることだった。
「しょっちゅうそうしたことするから」
「それでなんだな」
「うむ、そしてじゃ」
それでと言うのだった。
「今もそうした行いを繰り返しておる」
「品性どころか人間性疑うな」
「そこまでいったらね」
「わしはそうした奴も嫌いじゃ」
こう言ってだった、博士はチーズを一切れ食べた。そうしてそのうえでまたワインを飲んでさらに話した。
「マスコミ自体がな」
「品がないからだな」
「しかも権力かさに着て傲慢だし」
「何も進歩しない」
「そんな連中だから」
「実はマスコミの連中は小悪党の巣窟じゃ」
博士が何よりも嫌いな彼等が多いというのだ。
「だからじゃ」
「よく殺してるんだな」
「そうしてるんだね」
「うむ、その記者はこの前不倫の果てに五十ヶ所刺されて死んだ」
そうなったというのだ。
「ある政治家の不倫を糾弾する中でな」
「また自分はよかったんだな」
「それでそんなことしてなんだ」
「うむ、不倫相手の野党の女性議員にな」
その彼女にというのだ。
「そうなったわ」
「何かその女性議員も酷い奴そうだな」
「そんな奴と不倫してるとか」
「同じタイプの奴じゃった」
こう二匹に話した。
「だから今言うがこれまでの言葉は過去形になった」
「死んだらそうなるな」
「殺されたらね」
二匹もこのことは納得した。
「同然としてね」
「そうなるよな」
「そこは訂正する、そしてその野党の女性議員はな」
あらためてこの輩の話をするのだった。
「タンザニアの万年少数野党の人権派じゃった」
「人権派ねえ」
「極端なのは極端だよね」
ライゾウとタロは博士の話を聞いてこう述べた。
「それで酷い人になるとね」
「変な団体とつながってたりするよな」
「そこからお金貰ったりしてね」
「プロ市民の代表みたいになるよな」
「左様、まさにプロ市民じゃった」
博士も二匹にその通りだと答えた。
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