恐怖の暗殺教団
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第四章
この神についてモンゴメリは小泉に教会を出た後で話した。
「善神にしてもかつては生贄を求めていた」
「確かケルトの神だったな」
「その神様で」
「生贄か」
「だから」
「今回の事件とも関係があるか」
「そうかも知れないね。じゃあ」
モンゴメリは小泉に彼等の宿泊先のホテルの中で話した。
「早速」
「あの警官から話を聞くか」
「うん、じゃあ彼に術をかけて」
「聞き出すか」
「そうしよう」
この世界ではこうした便利な術もある、しかも星の者の術は普通の者のそれよりも遥かに強力なのでどんな意志が強かったり術に耐性のある者にも完全な効果がある。それでモンゴメリはその警官が署にいる時に彼に不意にその術をかけ。
話を聞き出した、その結果驚くべきことがわかり署長のところに行って小泉に話した。
「何と、彼がですか」
「はい、エスス神を誤って信仰する教団の信者で」
「その教団が生贄を考えて行っている通り魔殺人にもですか」
「関わっています、その教団は」
まさにというのだ。
「彼が実行者で他にもです」
「実行者を迎え入れて」
「より多くの生贄を捧げようとしています、教団のリーダーは教会にいる司祭ですが」
モンゴメリは署長に警官から聞き出した情報をさらに話した。
「秘かに多くの信者をバンクーバーに迎え入れ」
「その信者達の中に殺人、生贄を捧げる実行者がいて」
「戦闘要員もいてモンスターも多くです」
「入れようとしていますか」
「合流場所はバンクーバー郊外の廃棄された大きな工場跡です」
「街の東にある」
「そこです、そこを教会とは別の活動拠点にして」
そうしてというのだ。
「これから大規模な活動に移るとです」
「計画していますか」
「そしてその日は三日後、彼がまた非番になる日です」
その警官がというのだ。
「ですから」
「ここは、ですか」
「三日後その警官の後をつけて」
「一気にですか」
「教団の者達を一網打尽にすべきかと」
「では今回の捜査チーム全員で」
「行くということで」
三日後その工場跡にというのだ。
「どうでしょうか」
「わかりました、私はギャング団の方の作戦に専念しないといけないですが」
「こちらはですね」
「そちらの捜査チームのチーフにお話しておきます」
「宜しくお願いします」
こうしてだった、三日後二人は捜査チームである警官や他の冒険者と共にだった。
教団の信者であった警官に先回りをして工場の周りに貼り込んだ、そして警官が仕事を終えて署からその足で工場に入ったところで。
司祭も信者達と共に入り工場に多くの得体の知れない者達が数台の馬車や車で入ったのを見てだった。
一斉に工場内に突入した、そのうえで捜査チームの署長が警察だ動くなと言うと彼等は即座に刃を抜いて向かってきた。
それでモンゴメリはその手に彼の神具であり武器であるオブンの斧を出してやはり自身の神具であり武器である瓶割を出した小泉に言った。
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