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夢幻水滸伝

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第百六話 鉄砲という名の魚その十五

「そうなのですか」
「あたい達と違ってね、飲み方も紳士らしいわ」
「我々はどうも乱れますが」
「そこがね」
「違いますね」
「どうもね」
 こう言うのだった。
「騎士だけあってかしら」
「むしろあたし達が悪過ぎるのかね」
 イザベルは少し苦笑いをして話した。
「これは」
「そうかも知れないわね」
「そうよね」
「とにかくね」
 今はと言うのだった。
「やがてはね」
「女帝さんと雷帝さんに」
「ターリヤちゃんもね」
 この三人もというのだ。
「仲間になるわよ」
「戦の後で」
「まあやがては」
 シルビーナも述べた。
「そうなりますね」
「ええ、そしてね」
 そのうえでと言うのだった。
「世界をね」
「救いますね」
「何があってもね」
「その時は」
 モンテロッソも述べた。
「一丸ですね」
「全部の星の子達がね」
「左様ですね」
「その時が楽しみよ」
 笑顔で言うアレンカールだった、そして。
 すっかり具がなくなった鍋を見て今度はこう言った。
「では最後は」
「雑炊ですね」
 ガブリエラが言ってきた。
「それにしますね」
「そうしましょう、河豚の雑炊はね」
「絶品ですね」
「だからね」
「これからご飯入れて」
 ファラは言いつつ実際におひつを出している、そこには白いご飯が入っている。実に美味そうである。
「食べようね」
「ええ、今からね」
「日本のお鍋の最後は雑炊ですね」
 アマードも嬉しそうに話す。
「では」
「ええ、今からね」
「ご飯を入れてですね」
「卵も入れるわよ」
 そうして雑炊を作ろうと話してだった。
 中南米の面々は最後は雑炊を食べた、河豚鍋は最後の最後まで美味くアレンカール達は満足することが出来た。


第百六話   完


                    2019・3・16 
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