獣集め
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第四章
「お酒とご馳走で」
「ほなな、そういえばペルポイは」
リディアは二人が今拠点としている街のことを聞いて考える顔になって返した。
「近くに牧場も海もあって」
「食材が豊富ね」
「田畑もええし」
「私達の世界で言うドイツ料理と」
それにというのだ。
「イタリア料理があって」
「美食の街でもあるな」
「だから」
「お祝いの時はやな」
「ワインも有名だから」
酒の方もというのだ。
「勿論ビールも」
「ほな仕事が終わったら」
「かなり楽しめるさかい」
それでというのだ。
「そのことも楽しみにしておきましょう」
「そやな」
リディアは元春の言葉に笑って応えた、そうしてだった。
二人は海での仕事を行いその後で空にも行った、空船に乗って今度は鳥や空を飛ぶモンスター達を捕まえていったが。
ワイバーンを見てだ、元春はこんなことを言った。
「あれも捕まえるうちに入ってたな」
「そやったな、けどな」
リディアもそのワイバーンを見つつ応えた。
「ドラゴンおらん筈なのに」
「ワイバーンはおるんや」
ドラゴンはいないが、というのだ。
「この通りな」
「そやねんな」
「それでや」
「ワイバーンもやな」
「倒すで」
「そういえば」
ここでリディアは言った。
「捕まえて欲しいモンスターの名前にな」
「ワイバーンもあったやろ」
「そやからな」
それでというのだ。
「今からやるで」
「わかったわ」
リディアは元春の言葉に頷きそうしてだった、二人でワイバーンを気絶させてこのモンスターも動物園に送った。
各地を転戦して多くのモンスターや獣を動物園に送った、そうして最後にロック鳥を倒して動物園に送ってだった。
動物園の者、ホビットの若い男が二人に言った。
「これで、です」
「私等が受け持ったやな」
「全部の種類をです」
まさにというのだ。
「捕まえました」
「そうなったか」
「はい」
こう元春に答えた。
「これで」
「それは何よりやな」
「それで、ですが」
「ああ、これでやな」
「他の冒険者の人達も順調ですし」
それでというのだ。
「動物園は無事にです」
「集めるべきモンスターや獣を揃えて」
「開園出来ます」
「それは何よりや」
元春は彼の言葉に頷いた、そうしてだった。
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