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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百三十七話 占ってもらってその九

「そのこともあって」
「ああ、君タスマニア生まれだったね」
「そうだよ、オーストラリアの南のね」
「あの島出身だったね」
「タスマニアデビルで有名な」
「それ君よく言うよね」
「そう、あとタスマニアタイガーもいるよ」
 日本でフクロオオカミと言うこの生きものもというのだ。
「絶対にね」
「絶滅していないんだ」
「そう、いるから」 
 ブロンソン君はこう言っている、それもいつも。
「そのうちまたね」
「見付かるんだね」
「そうなるから、実際に動画で出てるし」
「その話もあるね」
「だからね」
 フクロオオカミもというのだ。
「あるから」
「フクロオオカミはいるんだね」
「僕はそう信じているよ、けれど君は」
「いると思いたいよ」
 僕としてもとだ、ブロンソン君に答えた。
「やっぱりね」
「そうだよね」
「絶滅していなくて」
「まだ生き残っていて」
「それで何時の日かだね」
「絶滅していないってはっきりわかる日が来るってね」
 ブロンソン君は僕に明るい声で話してくれた。
「僕は信じているよ」
「フクロオオカミは」
「絶対にね、しかし」
「しかし?」
「日本では狼なんだよね」
 ブロンソン君は今度はフクロオオカミの話をした。
「それで有袋類だから袋で」
「カンガルーと一緒なんだよね」
「そうそう、フクロヤマリスとかいるけれど」
「オーストラリアの生きものでね」
「あの生きものも有袋類で」
 それでというのだ。
「袋があるんだよね」
「カンガルーと同じね」
「子供を育てるそれがね」
「そうだよね」
「ただ、虎だよ」
 ブロンソン君は英語読みで言った。
「あの生きものは」
「タスマニアタイガーだね」
「だから正しく日本語訳したら」
 その場合はというと。
「タスマニアトラかフクロトラかな」
「そうなるよね」
「何でか日本だと狼だけれどね」
「そこが違うね」
「どうもね、ただね」
「ただ?」
「フクロトラとすると」
 フクロオオカミを正しく日本語訳するとだ、ブロンソンン君が言うには。
「この生きものいるかもね」
「オーストラリアに」
「オーストラリアって広くてまだ未発見の生きものいるから」
「結構多いみたいだね」
「未確認動物の宝庫だしね」
 実はアマゾンと並ぶそうした地域とのことだ、だからオーストラリアはこちらに興味がある人にはかなり人気がある。
「ヨーウィとかね」
「謎の類人猿だね」
「うん、海にも多いし」
「何か巨大な海蛇出たり」
「ボートの傍にいたね」
 結構昔の写真でそうしたのもあった。
「それでね」
「海でもだね」
「そうした話があって。絶滅したっていう生きものも」
「見たって言う人がいたり」
「大陸っていう位広いのに人口少ないから」
 オーストラリアの人口密度はかなり低い、日本と比べるとそれは驚く位だ。しかもその人口が東に集中している。 
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