仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
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生と死は、時をも超える?(三人称)
前書き
オリジナル回。
もはや、原作の欠片もない?
バイツァ・ダストの性能が、原作よりアップ?
だけれど……。
バイツァ・ダスト。
それは、土壇場で吉良吉影が手にした、時をも爆破して吹っ飛ばし、時間を巻き戻す力。
その力は、あまりにも強大であり、発動者である吉良吉影自身も制御はできない。
発動条件は、吉良吉影がこれ以上無いほど絶望して追い詰められたときだ。
吉良吉影は、その力を持って、1日ほど時間を巻き戻すことに成功した。
承太郎達に追い詰められる前日であると知ったのは、1日の半分を費やしてからだった。
それに気づいて川尻の家に帰ったときには、すでに承太郎達が尋ねに来ていた。
そして再び追い詰められた彼は、再びバイツァ・ダストを発動して逃れた。
そして、今度は、1日と、半日戻った。
すぐ気づけたのは幸いだったのだろうか?
急いで自宅に引き返す途中、早人が、鮮血色の植物の根っこに、導かれるように移動しているのを見つけた。
そうか…。そういうことか。お前が、あの根っこに導かれて、承太郎達に接触したのだな?
ならば、外で始末してしまえば、承太郎達は、接触してはこないだろう。
そう考え、吉良吉影は、早人を追って、カメラを回すことに夢中になっている早人を掴もうとした。
しかし、掴もうとした早人の服の襟首から、あの鮮血色の根っこが生えてきて、吉良吉影の手を傷つけた。
あまりに突然のことに吉良吉影が思わず声を漏らしてしまい、早人に気づかれた。
すでに父・浩作に対して疑惑を持っていた早人は、走って逃げた。
青いバラの花が生えて落ちた手を押さえつつ、吉良吉影は、早人を追った。
やがて早人は、杜王町で一番大きな病院に逃げ込んだ。
よりによって、なぞそこだ!? 確かに人間が多いが……。
だが子供がひとりで駆け込んでくればいずれ怪しまれてつまみ出されるはずだと踏み、吉良吉影は、出入り口で待つことにした。
「おやぁ…、お見舞い客かのぅ?」
そこへ、ひとりの大柄な老人が吉良吉影に話しかけてきた。
「あ、申し訳ない。私は、今人を待っていて…。」
「そうじゃったか…。それはすまないのぅ。」
「いえ…。」
「実はのう…、わしの娘が、この病院に入院しておるんじゃ…。」
「そうですか…。」
「娘はのう…、恋をしておったんじゃ。可哀想に…。なのに、その恋は酷い形で裏切られてしまった…。」
「はあ…。」
「お主に…のぅ…。吉良吉影。」
「ーーっ!?」
ピラッと出された写真に、吉良吉影は戦慄した。
そこには、重ちーを始末した場面がハッキリと映し出されていた。
「やはりか。吉良吉影。顔をどれほど変えようとも、その本性と記憶までは変えられんわい。」
「き、貴様…!」
「仗助君!」
「おおよ!」
「俺も入れな。」
「承太郎さん!」
承太郎が、早人と共に出てきた。
「うおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
そして、再び時は巻き戻る。
オマエは、逃ゲラレは、シナイ
凄まじい爆風の中、吉良吉影は、その幻聴を聞いた。
後書き
バイツァ・ダストの性能がおかしいのは、ブルー・ブルー・ローズが実は関わっています。
完全にすべてを巻き戻せなかった理由もそこにあり。
原作でのバイツァ・ダストは、吉良吉影の精神状態をもっとも安定させた状態を保つため、それを妨げるモノを排除する性能がありますが、ここでは……、ブルー・ブルー・ローズの干渉で、吉良吉影にストレスとかをマッハで積み重ねるモノになっている。
さて、ブルー・ブルー・ローズは、どうやって、吉良吉影のバイツァ・ダストに便乗しているのか…。本来なら、“無機物”しか触媒にできないスタンドなのに……?
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