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八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる

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第二百三十六話 女子サッカー部の屋台でその四

「そうだったともね」
「言われてるのね」
「だから結構ね」
 お寺でだ。
「こうした話はあったんだ」
「あと結婚していい宗派もあるわよね」
「最初からね」
 お坊さんがだ。
「浄土真宗はね」
「いいのよね」
「うん、この宗派はね」
 開祖の親鸞上人からだ。
「いいんだ」
「そうよね」
「けれど公にはね」
「駄目だったのね」
「それでもいることはいて」
 それでだ。
「長兵衛さんみたいな人もね」
「いたのね」
「うん、それで今は」
 僕は今の話に戻した。
「普通にね」
「結婚出来るのね」
「どの宗派でもね」
「そうした歴史があるのね」
「日本の仏教にはね」
「何か浄土真宗は」
 ニキータさんは僕から聞いたこの宗教の話をした。
「学校の授業でも思ったけれど」
「ああ、歴史の授業の時だね」
「プロテスタントみたいね」
 キリスト教のこの諸宗派みたいだというのだ。
「何かね」
「ああ、ルターとかカルヴァンの」
「その宗派とね」
「そういえばプロテスタントは結婚出来たね」
「牧師さんはね」
「宗派によるけれど」
 それでもだ。
「結婚出来たね」
「ええ、そうよね」
「ルターさんも結婚してるし」
 実は世話焼きな人で修道院の尼僧さんが世に戻る時に結婚相手を紹介していて最後に残った人と結婚したらしい。しかも子沢山で子煩悩だったらしい。
「それじゃあね」
「浄土真宗がね」
「プロテスタントだね」
「そう思ったわ」
「そうだね」
「あとお坊さんは」
 ここでニキータさんは微妙な顔になってこうも言った。
「僕はその趣味はないけれど」
「どうしたのかな」
「結婚出来ないから」
 それでというのだ。
「同性愛が」
「ああ、あったよ」
 僕はニキータさんにすぐに答えた。
「普通にね」
「そうよね」
「というか日本全体でね」
 同性愛についてはだ。
「普通にあったから」
「織田信長さんとか武田信玄さんとか」
「上杉謙信さんや伊達政宗さんもね」
 戦国大名でもそうした人はかなりいた。
「江戸時代でも徳川綱吉さんとか」
「あの人もなのね」
「結構以上に好きでね」
 学問に能にとだ、最近再評価されている人らしいけれど随分雅な人だ。
「そうした美少年ばかりを集めて」
「ハーレムね」
「それを持っていた位だから」
 そのせいで子供が出来なかったんじゃいかとさえ思える。 
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