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夢幻水滸伝

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第百話 異世界の人口その五

「実際にな」
「そう思うとね」
 郭も言ってきた。
「これからのことが楽しみだね」
「楽しみかい」
「うん、確かに大変だよ」
 郭もこのことは認めた。
 だがそれと共にだ、こうも言ったのだ。
「それでもやりがいがあるよね」
「それで楽しみかい」
「そやで、統一したら」
「最新技術を導入、当地の仕組みをか」
「そうしたことを進めて」
 そしてというのだ。
「いい国にしようね」
「そうする、絶対にな」
 そこは施も確かな声に応えた。
「最大多数の最大幸福を実現するで」
「それが政やしな」
 魯は施の今の言葉に応えた。
「やってこな」
「絶対にな」
「そやな、それでそうした内政の間はやな」
「何があっても枢軸の介入はさせん」
 羅は強い声で言った。
「そこはな」
「統一したらそれが大事やな」
「内政は何があってもやが」
 それでもというのだ。
「そこに敵を付け込ませる好きは作らん」
「それが大事ですね」
「そういうことや」
 まさにというのだ。
「そやからその時は守りをしっかりせんとな」
「さもないとどうなるか」
 曹が言った。
「元も子もなくなるな」
「攻められてな」
「そやからですね」
「そこは用心するで」
「わかりました」
 曹は羅のその言葉に頷いた、そしてだった。
 あらためてだ、羅にこんなことを言った。
「では統一後はですね」
「内政には国防も入る」
「そうなりますね」
「具体的には枢軸と接する国境や海域を守る」
「軍を以てですね」
「そうするで、そして内政が整ったらな」
「攻めますか」
「そうするわ、まあ枢軸も領土が広くて民も多い」
 こうした意味では太平洋と同じだった。
「そやからな」
「あちらも内政にですか」
「かなりの時間を使うわ」
 このことは間違いないというのだ。
「そしてどうもアラブと北アフリカを狙ってる」
「あの地域をですか」
「それでや」
 その為にというのだ。
「こっちにはや」
「攻めてこない可能性も高いですか」
「実際ウラジオストクには兵は置いてるけどな」
 シベリアの東にある都市だ、この世界でも軍港の都市である。
「攻め込む感じやない、シベリアでもヒマラヤでな」
「ほな、ですね」
「あの連中はまずや」
 自分達太平洋の方ではなく、というのだ。
「あっちに行くわ」
「そういえば中央アジアも、でしたね」
 ここで張が言ってきた。
「あの地域も狙っているとか」
「そや、数時期は今は何とかな」
「お互いに国境を接している」
「つながってる感じやが」
「中央アジアの併合自体は、ですね」
「全然進んでない」
 そうした状況だというのだ。 
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