仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
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ミナミと仗助、空条承太郎に出会う その2(side:ミナミ)
前書き
ミナミさんは、スタンドが見えるけど、自分のスタンドのことはなにも知らない設定。
うーん、なんか気まずいな…、っと思って何か言おうとしたとき、同じ学校の女子生徒達が、仗助に話しかけてきた。
あーあ、またそんな興味なさそうな顔して…。自分で純愛派って言ってるからかな?
自分でいうのもなんだけど、私達はモテます。モテます。私なんて月に何回も芸能界からスカウトが来ます。興味ないけど。
っと、その時。
「おい、仗助。…仗助って呼ばせてもらうぜ。まだ話は終わってない。こいつらを追っ払え、くだらねー、髪の毛の話なんてあとでしな。」
あっ。
「てめー…。俺の髪の毛が、どーしたと、こら!」
「あちゃー。空条さん、地雷…。」
「おい、待ちな。仗助、なにもてめーを貶して…。」
次の瞬間、仗助の背後から拳が飛んできた。語彙がおかしいかもしれないけど、実際そうなんだ。
アレは、あの時からずっと仗助の“後ろに立っている”。さっき見てないけど、不良達もあの拳でぶちのめされただろうけど。
けど、空条さんに拳は当たらなかった。
むしろ逆に空条さんから別の拳が現れて仗助に一発入れた。
「あっ!」
「やはり見えるか。」
見えるって?
「これは、『スタンド』と呼ばれているものだ! ジョセフ・ジョースターも持っている。『スタンド』は『スタンド』を使う者にしか見えない。その能力は、お前達が4歳の時に身についたものだ。」
「えっ? 私、そんなのないですよ?」
「?」
私が思わず言うと、空条さんが、怪訝そうに私を見た。
その隙に立ち直った仗助が、今度こそスタンド…というものを背後から前へ出した。
人型に近いけど、ロボットを抱負とさせる節々にハートの装飾やパイプのようなもの。
「どららああああ~~~!!」
拳の連撃が空条さんのスタンドに向けられた。
咄嗟にガードしてたけど、空条さんのスタンドのガードした腕が跳ね上げられた。
「なに! このパワー…、スタープラチナの腕のガードを弾き飛ばすとは!」
「……まったくもう。ほらっ。」
「あでっ! なにすんだ、姉ちゃん!」
がら空きの背後から背中に後頭部にチョップして、空条さんのスタンドへの攻撃を止めた。
「深呼吸。」
「うっ…!」
ゴスッと横腹もついでに殴っておく。
「空条さんは、あの不良みたいに貶してないでしょ?」
「でも!」
「深呼吸。はい、さっきの空条さんの言葉を思い出してごらん? 本当にあなたの誇りを貶してた?」
「ぅう…。」
まだ突っかかるか、この猪突猛進め。これさえなければ、本当に好青年なんだけどなぁ…。
「すみませんね、空条さん。うちの馬鹿弟がアホやりかけました。」
仗助のほっぺたを抓りながら空条さんに謝罪しておいた。
「仗助君のお姉さんって…、ひゃ…百戦錬磨の喧嘩王って本当なんだ…。」
って、女子生徒達から言われたけど、心外な…。
とりあえず女子生徒さん達にはお引き取り願って、話の続きをすることになった。
まず、私達に会いに来たのは、私達がジョースター家の人間であることを伝えに来たこと。
そして…、二つ目は…。
見せられた写真には、なにか得体の知れない物の顔が、私達が通う学校を覆うように映っていた。
ジョセフ・ジョースターさんの念写能力で私達を映そうとしたら、なぜか映ってしまうらしい。
他にも、怪しげな男の顔に先ほどの得体の知れない物の顔が被さっているような物も見せられた。
「ところで…、ミナミ。」
「えっ?」
「お前、スタンドが見えてるだろ? なのにスタンドがないたぁ、どういうことだ?」
「そう言われても…。私は、4歳の時から仗助の背後に立ってたアレみたいなのは、いなかったから…。」
「姉ちゃんは嘘言ってねぇっすよ。」
「そいつはおかしい。スタンド使いのスタンドを認識できるのは、スタンド使いだけだ。ただの人間じゃスタンドはどうやたって見えねぇ。物質同化型なら…、まあ話は別かも知れねぇがな。」
「そんなこと言われても…、本当ですから。」
「……まあいい、とりあえず、俺は、この写真の奴見つけるまで、この町のホテルに泊まることにするぜ。」
「ええー。」
なんかよく分からないが、大変なことになってるらしい。
「ミナミ。お前にはスタンドがあるはずだ。その確認はいずれする。スタンドってのは、『Stand by me』、俺やお前達の傍に常に立つもの。俺やお前達自身だ。知っておいて損は無いぜ。」
「え~…。」
そう言い残して去って行く空条さん。
「スタンド…っての? 俺、姉ちゃんの見たことねぇよ?」
「私も。」
私達は、顔を見合わせた。
後書き
設定の方でも書きましたが、完全に暴走状態なためミナミは、自分のスタンドを認識できてない。そして本体から離れて出現しているため、仗助も見たことがない。
DIOや、ジョセフと、ホリィと違って、本体から植物状のスタンドが生えてくるのではなく、勝手に周辺の無機物から、たまたま視界に入らないところで出現している。
暴走状態にかかわらずミナミに影響がないのは、そういうタイプのスタンドだからとしか……。
ある条件下では、制御可能。でもその代償は……。
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