魔法学校の事件
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第二章
「それやったら、ですが」
「中級ですから」
「大学生でも中級となると」
「相当な才能があっても」
「召喚出来へんですね」
「はい、今当校にそこまでレベルの高い学生はいないです」
「彼等の悪戯にしても」
イザベルもそこはと言った。
「どうも」
「有り得へんですね」
「ですからどうもです」
「中級のモンスターを召喚して」
「悪戯をさせているのは誰か」
それがというのだ。
「わからないです、そしてです」
「今は悪戯ですけど」
「これがエスカレートしますと」
「中級のモンスターやと」
イザベルはその目を鋭くさせて言った。
「それこそ」
「はい、人を襲ってです」
「命を奪うことも出来ますさかい」
「我々も恐れています」
「それで太宰さんもあたし等をここに行かせたんですね
「私も副宰相閣下から連絡を受けています」
校長はイザベルに確かな声で答えた。
「お二方が来られて」
「そしてですね」
「今回のことを解決してくれると」
「そのことを」
「はい」
まさにと言うのだった。
「ですからお待ちしていました」
「ではですね」
「この度のことをお願いして宜しいでしょうか」
「任せて下さい」
確かな声で笑みを浮かべてだ、イザベルは校長に答えた。そうしてだった。
チェチーリアと二人でまずは事件の捜査をはじめることにした、ここでイザベルはチェチーリアにある提案をした。その提案はというと。
「変装しよか」
「そのうえでやな」
「そや、素性を表に出して捜査出来るか」
「それは目立って仕方ないわ」
即座にだ、チェチーリアは答えた。
「あーし等が星のモンやってここの皆が知ってたら」
「周りから人が寄ってきてな」
「一挙手一投足が注目されるな」
「そうなるからさかいな」
だからだというのだ。
「ここはや」
「絶対にやな」
「素性は隠して」
「変装もしてやな」
「そしてや」
そのうえでというのだ。
「捜査していこうか」
「そうするか」
「そしてな」
それでというのだ。
「ここはな」
「しっかりとやな」
「捜査していこうか」
「それがええな」
二人でこう話してだ、そのうえで。
二人は学校の用務員ということになって捜査をはじめた、用務員であるならだった。
校内の何処にいてもばれなかった、それでチェチリーアも笑って話した。
「ええ感じやな」
「そやろ、用務員やとな」
イザベルも笑顔で話した。
「学校の何処におっても怪しまれへんやろ」
「そやな、これやとな」
「普通に捜査も出来るし」
「学校の何処にいてもええし」
「ほんま捜査が簡単に出来る」
「ええことやな」
「ほんまにな」
二人でこう話してだった、そのうえで。
二人は校内を歩き回り捜査をしていった、それと共に学校の関係者のことを一人一人調べていった。
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