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浮島の上の雲

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第五章

「その間にです」
「二人がかりで鳥を倒すか」
「そうしましょう」
「こうした時こその妖術や」
 セスペデスはソーサラーとして言った、そしてだった。
 実際にその術を使ってだ、蛇を惑わしにかかった。幻術とはまた違う独特の術で蛇の動きを止めてその間にだった。
 モンテロッソと共に鳥に向かう、空を飛ぶこのモンスターに対して。
 二人でモンスターの弱点、風の属性に強い地属性の攻撃を集中的に浴びせた、石等を術で出してぶつけていく。
 他には毒を使ったり空を飛ぶ神を召喚してモンスターと闘わせてだった。先に鳥のモンスターを倒し。
 その後で蛇に攻撃を向けた。水属性のモンスターには火属性が強いのでそれをぶつけていった。そうしてだった。
 どちらのモンスターも倒した、すると空の雲は瞬く間に消え去り青空が広がった。教授はその青空を見て言った。
「君達のお陰でな」
「この度のことはですね」
「無事に終わった、後はギルドに戻ってな」
 そうしてというのだ。
「ことの次第を報告しよう」
「それで終りですね」
「謝礼は用意してある」
 依頼主としてだ、教授はこのことも約束した。
「だからな」
「その謝礼もですね」
「受け取ってくれるか」
「街に戻った時に」
 セスベデスは教授に笑顔で答えた、そうしてだった。
 モンテロッソ及び教授と共にまずは町に戻った。廃坑の帰り道のモンスター達は元凶が倒されたせいか随分減っていた。それで帰り道は随分と楽だった。
 それで街に帰るとギルドにすぐに報告し依頼の成功の感謝の言葉とそれに伴う謝礼も受け取った。セスペデスはその後で政府に素性を明かして連絡をして廃坑の頂上にあった祭壇を修理させて以後そこを祀ることを政として命じた。だがこれは依頼とはまた別の話だった。
 全てを終えたセスペデスはモンテロッソと共に街の居酒屋に入った、店に入るとだった。 
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