八条学園騒動記
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第五百二十二話 最終ステージその三
「違うよ、けれど」
「そんなプロの人達でもなのね」
「クリア出来たら神だから」
普通のモードで、というのだ。
「そんなゲームだから」
「無敵モードじゃないと」
「僕なんか」
自分の実力、それを見ての言葉だった。
「真エンドにはね」
「絶対になのね」
「辿り着けないよ」
そうだというのだ。
「正直ね」
「プロがクリア出来ないゲームを制作するとか」
「流石のスタッフだよね」
「わざとクソゲーを作るね」
「そうだよね、だから性格の悪いメーカーともね」
「言われてるのね」
「そう、イギリスやフランスにも勝てる位」
連合では性格の悪い国の双璧と言われている、ただしエウロパのこの二国も連合の性格の悪い国ランキングを言っている。
「凄いよ」
「それはまたあれね」
「だって狙ってクソゲー作るから」
「それでも受賞する位のを」
「そんなの性格が悪くないとね」
それこそというのだ。
「出来ないよ」
「そういうものなのね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「メーカー全体がね」
「性格悪いって言われてるのね」
「このゲームだって」
まさにというのだ。
「性格が悪くないと」
「制作出来ないわね」
「それこそ」
「だから」
それでと言うのだった。
「クリアするのもね」
「神業の域なのね」
「クリア出来ない様に」
「考え抜いて」
「それでね」
「制作してるのね」
「鬼だよ、本当に」
ジミーはこうまで言った。
「もうね」
「鬼は鬼でもよね」
「中国の鬼じゃなくて」
「日本の鬼ね」
「中国の鬼は違うから」
こちらの鬼は幽霊のことだ、点鬼簿というものがあるがこれは日本で言うところの閻魔帳のことである。
「あれは幽霊でね」
「そうよね」
「そっちだから」
このことはジミーも言うことだった。
「だからね」
「それでよね」
「そう、僕が今言う鬼はね」
それは何かというと。
「日本の鬼だから」
「そっちよね」
「童話とかの方のね」
「地獄の鬼とは別ね」
「そっちの鬼で」
あくまでというのだ。
「もうそうしたゲームを作る」
「とんでもなく性格が悪くて」
「そっちの世界での鬼っていう」
「そうした意味なのね」
「それで言ったんだ」
そうだったというのだ。
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