八条学園騒動記
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第五百二十話 クソゲーコーナーその三
「これがね」
「そうなのね、ただ」
「ただ?」
「そうしたロボットもあるのね」
「アニメにはね」
「本編に出ないロボットも」
「生み出そうと思えば生み出せるから」
そうしたことが可能だというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「あとリアルの兵器や車をプラモにしたり」
「ああ、レースカーとか」
「そういうのも売ってるよ、連合軍の兵器とか」
連合のこの軍隊のものもというのだ。
「戦車とか軍艦とかね」
「ああ、あの軍隊のね」
「兵器は恰好いいから」
このことでは連合全体で定評がある、ただし将兵達が強いかというと規律はいいが、と言われている。
「連合軍はね」
「そっちは人気なのね」
「エウロパ軍の兵器も売ってるよ」
「やられ役ね」
「うん、完全なね」
連合ではこうした認識である。
「昔の兵器のプラモもあるし」
「昔のもなの」
「帆船も売ってるしね」
こちらの模型もというのだ。
「これがまた凄く高いんだ」
「船のプラモもなの」
「もうこれはマニアの世界だから」
プラモデルの世界の中でもというのだ。
「凄く高くてね」
「わざわざ買って」
「じっくり時間をかけて」
そのうえでというのだ。
「細かい部品を一つ一つ付けていって」
「完成させて」
「それで飾るんだよ」
「まさにマニアの世界ね」
「そうだね、それで特にね」
「特に?」
「ボトルシップはね」
これはというのだ。
「とりわけ趣味の世界だよ」
「ああ、瓶詰の中の船ね」
「あれあるよね」
「あれどうして造るのか」
パレアナはジミーにどうかという顔で話した。
「あたしちょっとね」
「あれね、瓶の中に部品を一つ一つ入れて」
「それでなの」
「造るんだ、それか造ったのを二つに分けていた瓶で包んで」
「瓶を付け合わせて」
「それで造ったりもするよ」
「そうなのね」
「簡単なのは瓶で包んでだけれど」
完成したものをそうした風に瓶の中に入れたものだというのだ。
「やっぱり王道はね」
「瓶の中になのね」
「部品を一つ一つ入れて」
そうしていってというのだ。
「造っていくんだ」
「そうするのね」
「これは普通の帆船模型よりも凄いよ」
「それはわかるわ、もう究極の通の世界よね」
「模型の世界でもね」
「あれはもう芸術ね」
パレアナはこうまで言った。
「いや、本当に」
「僕もそう思うよ」
「それでそっちは」
ボトルシップはというのだ。
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