| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

八条学園騒動記

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第五百十九話 中華ファンタジーのゲームをその四

「物凄く一つのゲームの攻略に時間がかかったらしいわ」
「それこそ何ヶ月も」
「ゲーム中にもヒント一切なしだったし」
「それでクリアしろって凄いね」
「あとね」
 さらに言うパレアナだった。
「同じゲームで裏もあって」
「もう一周とか?」
「その一周がまた難しくて」
 それでというのだ。
「攻略法、アイテムの出し方が表と全く違うから」
「それでそっちもヒントなしだね」
「そうなのよ、これが」
「当時のゲームスタッフって凄いね」
「今だと絶対に無理でしょ」
「そんなゲーム開発したら」
 そうして市場に出せばというのだ。
「もうね」
「今じゃ売れないわね」
「クソゲーって思われて」
 そうしたゲームもというのだ。
「話題になるどころか」
「下手したら炎上ね」
「そんな種類のクソゲーはね」
 クソゲーはクソゲーでもというのだ、クソゲーマニアのジミーにしてもそれはとパレアナに対して言うのだった。
「叩かれるよ」
「そうよね」
「攻略のヒント一切ゲームにないとか」
「ちなみにゲームの難易度は鬼よ」
 つまり極めて難しいというのだ。
「有り得ないまでにね」
「今だと」
「それでそんなゲームがね」
「二十世紀後半の日本のゲームだったんだ」
「そうよ、まあどの国のゲームもね」
「最初はだね」
「そんなゲームばかりで」
 それでというのだ。
「凄かったみたいよ」
「最初はそうで」
「徐々にね」
「変わっていったんだね」
「そうなの」
「次第に簡単になっていったんだ」
「キャラクターの成長や敵の強さも」
 そうしたこともというのだ。
「こっちは全然強くならないのに」
「敵はどんどん強くなるとか」
「そうしたこともあってね」
「こっちが弱くて敵が強いとね」
「難しくなるでしょ」
「RPGでもシュミレーションでもね」
「どっちの要素があるゲームでもね」
 複数のジャンルの要素が入っているゲームもその頃からあった、それもファミコンの頃からのことである。
「そうしたゲームがあって」
「難しくて」
「そう、クリアーするにもね」
 それでもというのだ。
「凄く難しかったのよ」
「昔のゲームはそんなのだったんだね」
「二十世紀のはね」
「二十世紀、本当に大昔だね」
 ジミーはこの時代から見た感覚から述べた。
「今思うと」
「そうでしょ、今から思うとね」
「本当に大昔で」
「そんな頃のゲームはね」
 まさにというのだ。
「ゲームバランスが悪いと言えば悪い様な」
「そんなゲームだったんだね」
「全部が全部そうじゃないけれど」
 それでもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧