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ヘタリア学園

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第七千八百三十話  ひょっとして

第七千八百三十話  ひょっとして
 カナダは日本を案内しながら気になったことがありました、それで日本にお顔を向けて尋ねました。
「今回の世界遺産巡りの最後だよね」
「後は帰るつもりです」
「そうだよね、だから聞くけれど」
「すいません、実はです」
 日本はカナダに正直に答えました。
「帰ろうとしたところで」
「僕に気付いたんだよね」
「そうでした」
「うん、僕はいつもこうなんだよね」
 落ち込んで言うカナダでした。
「忘れられるんだよね」
「そのことは」
「今度G20にも参加するけれど」
「大阪に来られますね」
「宜しくね、今回は凄いことになりそうだけれど」
 国際情勢的にです。
「日本も頑張ってね」
「そうさせてもらいます」
「そういうことでね、けれどね」
 それでも宜しくと言うカナダでした、そうしてそのうえで日本にロッキーの中を案内していくのでした。これが最後となった日本の今回の世界遺産巡りでした。


第七千八百三十話   完


               2019・6・17 
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