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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百七十話 ヨコハマは燃えてその十七

「あと十分で」
「この戦いを終わらせる」
「私達なら」
 鏡花は中島にも告げた。
「そう、私達なら」
「そうだね」
 中島は鏡花の言葉に頷いた、頭ではわかっていなかったが心では誰よりもはっきりわかっていた。そのうえでの返事だ。
「あと十分でね」
「この戦いを終わらせて」
「どう終わらせるかは」
「勝つ」
 それでというのだ。
「これまで言っている通りに」
「そうだね、じゃあ」
「今は戦う」
 十分後決着をつける為にだ、鏡花は今は攻撃を果敢に続けた。そうしてそのうえで今はスサノオにダメージを与えていった。
 しかしこちらが受けろダメージも大きかった、スサノオは炎を自在に操り六人の戦士達にダメージを与えていた。
 その為全身満身創痍だった、それで。
 クウガは中島達に告げた。
「もう俺達も限界だね」
「だからですか」
「俺がキックを放つから」
 スサノオに対してというのだ。
「君達もね」
「五代さん達と動きを合わせて」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「頼むね」
「わかりました」
 中島が応えた、そしてだった。
 クウガは空高く飛び全身に燃え盛る紅蓮の炎をまとい。
 蹴りを放った、そして異能力者達も。
 中島と鏡花は懇親の力で最後の一撃を浴びせ芥川も羅生門を巨大な一本の槍にしてスサノオの胸を貫いた。
 太宰も一条と共にスサノオの額を撃った、この総攻撃でだった。
 スサノオは動きを止めた、中島は彼から離れて言った。
「やったか!?」
「間違いなくね」
 蹴りから着地した五代が応えた。
「これでね」
「そうですか」
「うん、さしものスサノオもね」
「今の僕達の攻撃で」
「これまでの攻撃もあったから」
 それでというのだ。
「倒れたよ」
「そうですか」
「その通りだよ」
 そのスサノオも言ってきた。
「私はこの世界ではだ」
「もう終わりか」
「身体に限界が来た」
 こう中島に述べた。
「だからだよ」
「負けを認めるんだな」
「その通りだよ」
 中島にこうも答えた。
「君達の勝利だ」
「そうか、勝ったのはやそがれ達か」
「その通りだよ」
「ならいい、しかしだ」
「しかし。どうしたのだね」
「勝ったのはこの世界でだな」
 芥川はスサノオを睨み据えて神に問うた。
「そうだな」
「如何にも、私はまただ」
「違う世界でだな」
「人間に挑む」
「そして退屈から逃れるか」
「そうさせてもらう、ではだ」
 また言うのだった。
「この世界ではお別れとしたい」
「ではその最期も見届けさせてもらおう」
 太宰は勝ったが今も悠然としていた、そこには驕りも他の感情も全くなかった。いつもの太宰がそこにいた。 
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