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八条学園騒動記

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第五百十五話 洪童の結論その九

「そんな外道はな」
「本当にそうよね」
「しかしそんな奴とな」
「一緒になる人いるのよね」
「あれがわからないな」
「内面最悪なのにね」
「つまり一緒になる奴も馬鹿だな」
 暴力を振るわれる配偶者もというのだ、子供は親を選ぶことが出来ないのでこの範疇には含まれない。
「そうなるな」
「馬鹿だからなのね」
「そうした奴だとわからないでな」
「一緒になるのね」
「そして一緒になってな」 
 それからもというのだ。
「暴力を振るわれたりしてもな」
「馬鹿だからなのね」
「一緒にい続ける」
「そういうことなのね」
「一緒になるまでは騙されていてもな」
 それでもというのだ。
「一緒になって本性がわかればな」
「もうその時点でね」
「逃げればいい」
 洪童ははっきりと述べた。
「そうすればいい」
「そうよね」
「難から逃れることは悪いことじゃない」
 洪童はきっぱりとした口調で言い切った。
「むしろ賢明だ」
「暴力教師が顧問やってる部活とか」
「下手に暴力を受けてトラウマを持ったり身体に怪我を負ったらどうだ」
「どうにもならないわね」
「逃げるしか避けられない難ならだ」
「逃げるのが賢いのね」
「逃げたら駄目な時もあるが」
 その時も実際にあるというのだ。
「どうにもならない暴力を振るう奴からは逃げろ」
「それが賢明ね」
「そんな奴のところにいて何かあったら遅い、理性がない野蛮な奴だから暴力を振るう」
 洪童は嫌悪に満ちた顔でまた断言した。
「一発どころでもないだろうしな」
「そんな奴って全力で何発も殴って蹴るのがね」
「普通だ、虐待をする様な奴からはな」
「逃げるべきね」
「それか警察に言え」
 公の機関にというのだ。
「子供なら児童相談所なり先生がいる」
「そうした人達が役に立たないこともあるわね」
「あるな、よりによって暴力を振るう馬鹿が脅したりしてな」
「その時点でヤクザ屋さんと一緒ね」
「そんな奴からは逃げろ、逃げても追って来るならな」
「その時は」
「警察や相談所といっても色々だ」
 無能な輩もいれば有能な人物もいるというのだ、世の中どうしても色々な人物がいるものだ。能力面から考えても。
「だからだ」
「それでなのね」
「いい警察署に言うなりしてな」
「守ってもらうのね」
「屑が追いかけてきたらな」
「そうした屑って追い掛けてくるしね」
 ナンシーもそうした事例を知っていて述べた。 
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