レーヴァティン
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百五話 大坂からその二
「こっちも」
「そうだな」
「胃に負担はかからないしな」
「コーヒーはな」
「それはだ」
どうにもというのだ。
「好きだが」
「胃が荒れてるとな」
「負担がかかる」
「それで今は飲まなくてか」
「抹茶にしたが」
「こちらも飲むとな」
そうすると、というのだ。
「目が冴えるな」
「カフェイン入ってるからな」
お茶にもとだ、久志も答えた。
「だからな」
「ああ、本当にな」
「それでこっちもな」
「飲むといい」
「目が冴えてか」
「午後の講義も頑張れる」
そうなるというのだ。
「それで余計にいい」
「そうだよな」
「今度から気が向いたらな」
「抹茶も飲むか」
「そうする、あちらの世界でもな」
「あっちはそればっかりだろ」
久志は笑ってだ、英雄の今の言葉に返した。
「お茶ばかりで」
「抹茶も多い」
「だったら飲むことも多いだろ」
「味は楽しんでいてもな」
「目覚ましにはか」
「飲んでいなかった」
そうだったというのだ。
「だがこれからはな」
「こうして飲むんだな」
「目覚ましも兼ねてな」
そうしてというのだ。
「飲むことにする」
「そうしていくか」
「ただこのまま飲んでだ」
ここで英雄はこうも言った、その抹茶を飲みながら。
「俺は砂糖やクリープは入れない」
「抹茶にも入れる人いるな」
「そうだな」
「特に砂糖な」
「コーヒーでは入れる時はあるが」
それでもというのだ。
「抹茶には入れない」
「それ俺もだよ」
「何か違うと思うな」
「グリーンティー美味いけれどな」
所謂冷やした抹茶だ、これに砂糖等を入れて甘くする飲み方もあるのだ。
「それはグリーンティーでな」
「抹茶ではないな」
「俺はそう思うな」
「俺もだ、抹茶はだ」
この茶はというのだ。
「そうしたものだと思っているからな」
「砂糖とか入れないか」
「ああ、そしてだ」
「クリープもか」
「甘いものはだ」
それはというと。
「菓子がある」
「お茶はそのままでな」
「菓子を食ってだ」
そうしてというのだ。
「甘いものは楽しむ」
「お茶は甘くしないでな」
「そのままの味でしてな」
「それもいいよな、まあ俺は時々な」
「コーヒーでもか」
「砂糖とか入れてな」
そうしてというのだ。
ページ上へ戻る