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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十八話 雨にも負けずその七

「何体もいないと」
「やそがれの様にはか」
「うん、攻撃してこないね」
「やそがれを連中と同じと思うな」
 芥川は中島に鋭い目になって返した。
「連中は殺したいだけだ、しかしやそがれはだ」
「違う」
「そうだ、戦いだ」
 そしてというのだ。
「敵を倒す、勝つことがだ」
「目的だね」
「奴等の目的は殺すことだ」
 ゲゲル、それだというのだ。
「戦いとはまた違う」
「そう、奴等は戦っているにしても」
「その根幹はだ」
 そこにあるものはというと。
「殺人だ」
「それ自体が目的で」
「他にはない」
「そうだね、確かに」
「その様な連中とやそがれの技は違う」
 芥川は言い切った。
「そのことを覚えておけ」
「そうだね」
「そしてだ」
 芥川は中島の獣の動きで自分を攻撃してくる彼を防ぎつつ話した。
「人虎、お前もだ」
「僕も」
「お前は虎だ」
 その異能力の通りにというのだ。
「虎は殺す為に生きているか」
「違う」
 中島は芥川に一言で答えた。
「虎はグロンギじゃない」
「生きる為に狩りをするな」
「そうだ、そんな獣じゃない」
「そうだ、お前も殺す為に生きていない」 
 グロンギ、彼等と違ってというのだ。
「だからだ」
「そのことから」
「お前は考えるのだ、決してだ」
「グロンギみたいに殺すことが目的じゃない」
「戦い勝つことだ」
 それが目的だというのだ。
「そのことについては」
「お前はもう考えているのか」
「そして答えは出ている」
「戦ってそして勝つ」
「スサノオにな」
 グロンギを操る神にというのだ。
「そのことをだ」
「覚えておいて」
「そしてだ」
「勝つことだね」
「その通りだ、ではいいな」
「今は訓練をしていって」
「グロンギが出て来たらな」
 その時はというのだ。
「勝つぞ」
「そしてスサノオとも」
「殺人と戦闘は違う」
 芥川はきっぱりと言い切った。
「戦いは強い者、歯向かう者と戦うが」
「殺人はね」
「そうした者でなくともだ」
 強い者や抵抗する相手と拳を交えることなくというのだ。
「行う、むしろだ」
「連中のゲゲルは」
「そうした相手を殺す場合が多い、しかしだ」
「僕達は違う」
「戦う為の力だ」
 それぞれの異能力、それはというのだ。
「そのやそがれ達が敗れるか」
「答えは出ているね」
「そうだ、ならいいな」
「うん、これまで以上に強くなって」
「スサノオを倒す、いいな」
「グロンギだけじゃなくて」
「雑魚は言うまでもない」
 ここで言うグロンギ達はというのだ。 
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