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オズのファイター大尉

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第十一幕その六

「そうしましょう」
「ええ、じゃあね」
「また来てね」
「そしてその時はね」
「一緒に遊びましょう」
「そうしましょうね」
 こうお話をしてでした。
 一行はエルフやニンフ達と別れてさらに頂上を目指しました、そうして遂にでした。
 世界樹の頂上に来ました、するとです。
 ピンクのとても奇麗な小さなお花が一つ咲いていてです、その前に。
 鷲と蛇がいました、鷲は白い身体で蛇は黒い身体です。その鷲と蛇が一行に尋ねてきました。
「ここに来た理由はわかってるよ」
「お花を摘みに来たんだね」
「ドロシー王女達とは何度も会ってるしね」
「よくわかってるしね」
 どんな人達かをというのです。 
 ですが神宝達五人にはこう言うのでした。
「けれどそちらの子達はね」
「会うのははじめてだからね」
「噂には聞いてたけれど」
「会うのは本当にはじめてだよ」
「そうなんだよね」
 神宝も鷲と蛇にその通りだと答えました。
「世界樹に来たのもはじめてだし」
「そうだよね」
「世界樹に来たのがはじめてならね」
「ここに来るのもはじめてだね」
「世界樹の頂上にも」
「そう、それでね」
 だからと言う神宝でした。
「僕達も君達と会うのははじめてだよ」
「お互いにね」
「会うのははじめてだね」
「でははじめまして」
「これからもここに来れば宜しくね」
 鷲と蛇は五人に友好的に挨拶をしました、そうしてです。
 あらためてです、彼等は一行に言いました。
「ではね」
「お花が必要なら摘んでいけばいいよ」
「摘めばすぐに新しいお花が咲くしね」
「そうしていいよ」
「それではね」
 笑顔で、です。ドロシーが応えてでした。
 すぐに世界樹のお花のところに行きました、鷲と蛇の間を通って。そうしてそのお花を手に取って摘みました。
 するとすぐに新しいお花が咲きました、神宝はその状況を見て言いました。
「本当にすぐに新しいお花が咲いたね」
「うん、生まれ変わったみたいにね」 
 ジョージもその場面を見て言いました。
「すぐに咲いたね」
「本当にそうなるのがね」
 摘んでも新しいお花が咲くとです、カルロスも言います。
「オズの国らしいね」
「誰も死なない国だから」
 ナターシャの言葉はしみじみとしたものです。
「こうなるのね」
「そうね、新しいお花が咲いて」
 そしてと言った恵梨香でした。
「また世界樹にあるのね」
「そうだよ、世界樹の葉と花は決して死なないんだ」
 大尉もこう五人に言います。
「摘まれてもね」
「すぐに生まれ変わる」
「新しい葉やお花が出て来るんですね」
「魂はそこにある」
「そういうことですね」
「新しい身体に魂が宿るんですね」
「そうだよ、魂はそこにあるんだ」
 そうなるというのです。
「それぞれの葉とお花のね」
「ううん、何ていうか」
 神宝は大尉のお話を聞いて頷きました。 
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