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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第三百六十六話 探偵とマフィアその九

「ポートマフィアの森鴎外さんが買い取って」
「君達の拠点になっているんだね」
「そうです、じゃあ今から」
「その船にだね」
「行きましょう」
 こうしてだった、三人は横浜の街を歩いていった。するとここでコートを着た黒の収まりの悪い髪の毛の軽い感じの青年が出て来た。
 青年は中島を見ると右手を挙げて笑顔で挨拶をしてきた。
「やあ敦君戻ってきたね」
「はい、今」
 中島は青年に微笑んで答えた。
「戻ってきました」
「そうだね、それで」
 今度は五代達を見てだ、青年は言った。
「この人達がだね」
「仮面ライダーです」 
 中島は青年にこのことも話した。
「別の世界にいる」
「そうだね、雰囲気が私達と違うしね」
「仮面ライダークウガさんです」
「俺がその仮面ライダークウガだよ」
 五代が微笑んで名乗った。
「五代雄介だよ」
「いい名前だね、私は太宰治というんだ」
 青年も微笑んで名乗った。
「異能力は人間失格、敦君の先輩になるよ」
「それじゃあ貴方も」
「そう、探偵だよ」
 太宰は五代に微笑んだまま名乗った。
「以前は違ったがね」
「そうなんだね」
「そしてね」
 太宰はさらに話した。
「今はもう一人と一緒だよ」
「もう一人というと」
「彼だけれど」
 ここでだ、太宰は自分の右を見るとだった。
 そこには誰もいなかった、それで太宰は目を一度瞬かせてからこんなことを言った。
「おや、国木田君は何処に行ったかな」
「あちらでお婆さんに道を教えていますよ」
 中島は太宰の背中を見て話した。
「あちらに」
「ああ、そうだね」
 太宰は中島に言われて後ろを振り向いた、するとそこに実際にベストにネクタイという木真面目な格好の眼鏡の男が老婆にそうしていた。
 そして老婆が礼を述べて立ち去ってからだ、彼は一行のところに来て言った。
「何だ、その人達は」
「仮面ライダーだそうだよ」
 太宰は男にこう話した。
「敦君が連れて来たね」
「そうか、その話の人達か」
「スサノオが言ってきたね」
「はじめましてと言っておく」
 眼鏡に前から右手を当ててだ、男は五代達に挨拶をした。
「国木田独歩だ」
「国木田独歩さんですか」
「国木田と呼んでくれ」
 生真面目な声でだった、国木田は五代に答えた。
「これからはな」
「それじゃあ」
「君達は変身出来ると聞いている」
 国木田は五代達にこうも言ってきた。
「それは自由にか」
「ええ、何時でも」
 五代は国木田ににこりと笑って答えた。
「そう出来ますよ」
「そうなのか」
「ただ。戦う時以外は」
「変身しないか」
「そうしています」
 五代は国木田にこのことも話した。
「あくまでその時だけです」
「そうか、そのこともわかった」
「そういうことで」
「あの、それで」 
 中島が太宰達に尋ねた。 
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