八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百二十七話 共演してその十二
「言ってたわ」
「そうですよね」
「変なところとかから貰ってるとかね」
「それで暮らしてるとか」
「これまでもあったし」
「ですね、日本だと」
あのべ平連、ベトナムに平和を!市民連合なんかはソ連からお金が出ていた。つまり市民活動は嘘で実はソ連の工作機関だった可能性があるのだ。
「結構」
「そうした風だから」
「本当に注意しないと」
「騙されるから」
「胡散臭い人に」
「よく弱い人、困ってる人は助けないとって言われるわね」
「ですね」
「そのことは事実よ」
日菜子さんは強い口調で僕に話してくれた。
「空手だってね」
「そうした人達を守る為ですね」
「その為に使えたらね」
それならというのだ。
「理想だし」
「だからですね」
「その場合はいいけれど」
それでもというのだ。
「自分を弱者だ、困っているとか」
「それに被害者ですね」
「そう言い立てている人達はね」
「要注意ですね」
「そうした人を疑ってはいけないじゃないね」
「相手の人をよく知ることはですね」
「常識よね」
考えてみれば従軍慰安婦もだ、慰安婦の証言を疑うなと支援者が言うけれどその証言は言う都度生年月日や出生地慰安婦になった経緯が違ってそもそも公娼制度があった時代に女の人を軍が攫って無理矢理にとかおかしいにも程がある。業者に言って用意させればいいだけだし実際にそうしていた。もっともその用意させる文章を事実と違う報道をした悪質な歴史学者やマスコミもあるのが日本という国だ。
「それは」
「そうですよね」
「それで調べたら」
自分達を被害者という人達をだ。
「その周りの人達もね」
「碌でもないですね」
「そうした人達ばかりってね」
「実際にありますね」
「北朝鮮を支持していてね」
「実際に裏にいたりとか」
「あるから」
これがかなり高確率だから怖い。
「もうね」
「よく調べるべきですね」
「そうした人はね」
「ですね、詐欺師っていますからね」
実際にだ、これまで話した通り。
「そして詐欺師はですよね」
「自分から詐欺師なんて言わないでしょ」
「絶対に善人の振りしますね」
「堂々と悪人の顔をしてたらね」
もうそれこそだ。
「誰も信じないですからね」
「そうよ、だからね」
「前任の顔をしますね」
「それで騙しにかかるから」
「自分を弱者だ被害者だと言う人も」
基地に関してのことでもだ、当然。
「そうだと鵜呑みにせずに」
「注意することよ、沖縄でもね」
「本当に沖縄でもそれぞれですね」
「そういうことよ、じゃあね」
「それならですね」
「そうした連中にも気をつけてね」
絶対にという口調での言葉だった。
「沖縄でも何処でもね」
「世の中悪人もいますね」
「そういうことよ」
これが結論だった、そしてここで僕達は。
それぞれの飲みものを飲み終えた、それで僕から言った。
「じゃあお互いに文化祭は」
「頑張っていこうね」
「はい、本当に」
こう話してだった、僕は日菜子さんと別れた。そして井上さんのクラスの舞台をあらためて観ようと思った。けれど今僕はここで思わぬことを知ることになるとは思わなかった。この時は何一つとして。
第二百二十七話 完
2019・3・8
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