八条荘はヒロインが多くてカオス過ぎる
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第二百二十七話 共演してその十
「そういえば」
「ええ、あの生きものだしね」
「他にもですね」
「沖縄にかいない生きもの多いから」
「そうしたところも注目ですね」
「八条学園の動物園にもいるでしょ」
沖縄にしかいない生きものがというのだ。
「一杯、蛇だってね」
「ハブ以外にもですね」
「ヒヤンとかハイとか」
どちらも沖縄にしかいない蛇だ、あまりにも目撃例が少なくて一時期は実在がわからないと言われていた位だ。
「ああした蛇達もですね」
「そう、いるでしょ」
「はい」
実際にとだ、僕は答えた。
「この学園の動物園に」
「植物だってね」
「沖縄は色々ありますよね」
「そういうものこそね」
「見て欲しいんですね」
「基地ばかりじゃなくてね」
「沖縄の人としては」
「そう、ウチナンチューとしてはね」
沖縄の人達は自分達をこう呼ぶ。
「その方が嬉しいわよ」
「何かやけにウチナンチューを基地で被害者と言う人は」
「そうした人は真っ先に疑ってね」
「胡散臭い人だって」
「そうね」
まさにというのだ。
「実際にその可能性が高いから」
「それもかなりですね」
「自分を被害者だとか声高に言う人ってね」
「やっぱり何かありますよね」
「実際は被害者どころかね」
「加害者というか」
「詐欺師だったりするから」
被害者の仮面を被っただ、これは詐欺師の中でもかなり卑劣な部類だと思う。
「だからね」
「信じないことですね」
「色々調べたらね」
「とんでもないこともですね」
「わかったりするから」
それでというのだ。
「だからね」
「信じないことですね」
「ウチナンチュー、沖縄人でも」
「悪人ですね」
「それも汚いね」
そうしたというのだ。
「そんな連中の可能性が高いから」
「用心して」
「お話を聞くべきよ」
「何処でも悪い人はいますね」
「そうよ、沖縄でもね」
「何処でもですね」
「その悪人の一つのパターンでね」
そのうちのとだ、日菜子さんは僕に話してくれた。
「やたら被害者だって言う人は」
「悪人ですね」
「被害者だって言い募って」
「色々がめつくですね」
「分捕ろうっていうか」
「自分の要求をですね」
「ゴリ押ししようと考えてるのよ」
「汚いですね」
僕は日菜子さんの話に心から言った。
「被害者だって言うと同情する人も出るでしょうし」
「同情した人の言葉を受けてね」
「そうでなくてもそれを大義名分として」
「嘘でも何でもゴリ押ししてね」
「そうしてですよね」
「自分の要求を通すか」
若しくはだ。
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